3. 愛し方は人それぞれ(催眠医師) ページ3
＊ヤンデレ要素あり
ひゅう、ひゅうと喉から音を零すAの背に、そっと自分の手を回す。時折この子は過呼吸を起こし、こうして人に甘えるわけだが、いつの日か私はこの子を�犲�分のモノ�瓩砲靴燭�なった。優しく背中をさすってやれば、ぎゅっと力なく抱きしめ返してくれる腕の中の温もり。でもこれは、錯乱しているから私に助けを求めているだけであって、この子の意識が向いているのは＿＿
｢ろーるしゃっは、せんせぇ……｣
＿＿ロールシャッハ、真の名をイソップ・カール。本来、彼がこの子の担当医だったためか、この子は私よりもそちらに懐くのだ。今の担当は、他でもない私なのに。
｢A、私の目を見て？そう……肩の力を抜いて…うん、いい子だね。……じゃあ、＿＿＿＿＿｣
この子を堕とすための言葉を耳元で囁いてあげれば、私にしがみつく力がふと弱まった。腕の中におはようと呼びかければ、おはようジョゼフせんせ、と弱々しく返ってくる。その目はどこか虚ろではあるが、間違いなく私を見ていた。
｢元気かい、A｣
｢ちょっと頭がふわふわするけど大丈夫。ジョゼフせんせーは？｣
｢何も問題ないよ。君が元気そうで良かった｣
｢……ジョゼフせんせー、いつもありがと｣
えへへ、と笑ってみせたその子をぎゅっと抱きしめる。いくら催眠術で幻を見せているとはいえ、こうして私に懐いてくれるのはとてつもない喜びなのだ。だから、A。どうか私の元まで堕ちておいで？
｢ジョゼフせんせが、1番すき｣
｢……そう、ありがとうA｣
その言葉がホンモノじゃないことくらい知っている。だけど、いつか必ず。催眠がかかっていない君からその言葉が聞けるように、今は出来る全ての手を使って、君を甘やかしてあげよう。
｢私も、Aがすき｣
先に堕とされてしまったのは、私の方だったみたいだね。
続く (更新停止中)
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恋乃 - ジョゼフさん中心でうれしすぎました・・・！この小説、すごい気に入りました！ (2019年9月21日 18時) (
レス) id: 31c8175c77 (このIDを非表示/違反報告)
夢月(プロフ) - あいかわさん» 応援コメントありがとうございます。勢いだけで作ってしまいましたが、そのようなコメントをいただけると作って良かったと思えます。ネタを思いつき次第更新していきますので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです！ (2019年9月8日 20時) (レス) id: 2bd19868a8 (このIDを非表示/違反報告)
あいかわ(プロフ) - ジョゼフ推しなのでこの短編集見つけた時 え、全部ジョゼフなの？神じゃん！！ってめちゃくちゃテンション上がりました() 応援してます！！ (2019年9月8日 9時) (レス) id: ab97990357 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢月 | 作成日時：2019年9月8日 2時
