それから１週間 ページ8
バレーを見に行ってから１週間が経った。
未だにアンディにメールを送れずにいる。
なんて送ればいいのかな。
大学の講義が終わって某大手コーヒーチェーン店で休憩する。
ノートパソコンとこの間バレーのことをメモしたノートを見ながらメールを打つ。
(送っていいんだろうか・・・・)
うんうん唸っていると影が出来た。
顔をあげると最後にお見送りしてくれた人と、笑った顔が動物に似ている人と、ナルシストの人だった。
高「夏香ちゃん！」
貴「へっ？」
高「え、違っていた？」
貴「あってますよ」
ク「何してるのー？」
貴「えっと、メール打ってます。」
傳「あのあと大丈夫だった？」
貴「はい。とりあえず、座ってください」
立ちっぱにさせるのは申し訳ない。
テーブルをくっつけて話す。
高「なんか、ごめんね」
貴「え、なんも。大丈夫ですよ」
傳「えっと、俺らのこと分かる？」
貴「分かりますよ。高松さんに、傳田さんに、クリスさん！」
「「「おおおー」」」
貴「友達に教えてもらいました」
ク「友達ってこの間の友達？」
貴「はい！」
ク「そういえば、夏香ちゃんってバレーやってたの？」
貴「中学と高校と大学２年生までやってましたよ」
傳「最近までやってたんじゃん！」
高「今は？」
貴「今は、地域の子供たちに教えるくらいですね」
高「やめちゃったの？」
貴「やめてはいませんよ笑 ただ、疲れちゃっただけです」
その言葉に３人は黙ってしまう。
貴「そういえば、今日はオフなんですか？」
傳「うん、今日オフだから高松に連れ出されたの笑」
貴「そうなんですね笑」
ク「夏香ちゃんのノート気になるんだけど、大学の？」
貴「これは前の練習で書いたやつです。皆さんのミニゲーム見て書いた・・・・」
ク「どうしたの？」
貴「すいません、嫌でしたよね。Vリーグのことを知らない人が書くなんて。」
高「全然そんなこと思ってないよ！」
傳「思ってないよ！むしろおじいと繋がっていたってことの方がビックリするよ笑」
ク「よければ、教えてくれない？何かいたか」
貴「んーーーー」
ちょっと唸ってからノートを見せた。
英語とドイツ語とイタリア語で書いてあるからごちゃごちゃ。
それでも真剣に読む３人。
傳「ドイツ語は読めないけどイタリア語はいける」
貴「えっ？」
傳「太一に教えてもらった！」
と自信満々に言う。
クリスさんと高松さんが顔を見合わせ
『今から合成に行こう！』
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作者名：yuzu | 作成日時：2017年8月1日 16時
