【実/況/者】柚の缶詰め【短編集】

瑠衣-ﾙｲ-sリク 【tntn】嫉妬 by甘堕 ページ10

事の発端は、簡単なことだった。

私はただオシャレなカフェを教えて貰いたかっただけだ。

女性慣れしている大先生に聞いただけ。
そう、聞いただけ。

なのに！

一緒に行こうと言われ、奢りに釣られて迷っていたその時！

？「なんの話してるんだ？」

聞き覚えしかないバリトンボイスが聞こえ！

振り返ると…まあ、お察しの通りグルッペンなんちゃらさんがいたわけで。

そんなの、威圧感ありすぎて断れないじゃん？！？！うん、断ったら〇される。

そして当日でかけたら、マンちゃんに出くわした。そんなの、行くしかないじゃん！かわいいもん！マンちゃん！

という、三人とお出掛けしている所を目撃した彼氏のトントンさんがお怒り中です泣


トン「…A」

『…………………………………………………はい』

トン「なんで怒ってるか分かる？」

『……グルッペン達とお出掛けしたからっすよね…？』

トン「おん、そうや」

『ご、ごめんってば！でも、グルッペンの誘い断れないじゃん？！』

トン「まあ、確かにあの人の誘い断ったらヤバイけど…」

『(よっしゃ、逃げれる！)』

『だからさ！許して下さいませんかね？』
トン「それとこれとは別やろ？」

『すんませんしたあああ！！！』

トン「俺だって、Aとデートしたいのに…(小声)」

『ん？』

トン「なんでもないわ！！///」

なんだこいつ。急に照れやがって((
ﾊｯ!もしかして……

『……………ヤキモチ妬いてんの？』

そう言うと、トントンの顔が更に赤くなった。

トン「ちゃ、ちゃうわ！！」

『嘘つくな！顔が真っ赤だぞ？！』

トン「ﾊｧ……｡分かったわ。そうや、嫉妬してるんや…///」

正直、驚いた。彼がこんなにもあっさりと言うとは思ってなかった。空いた口が塞がらないとはこのことだ。

トン「な、何、口開けっ放しにしてんねん！」

『……ううん、なんか嬉しいな///』

今度はトントンの口が塞がらない。
おもろ。

『…本当は週末にトントンとデートしたくて大先生にカフェについて聞いてたの。で、下見？みたいな』

まあ、下見じゃなくて無理矢理だけど。

トン「……お前、さっきグルッペンに誘われた言うてたやろ」

『あ』

トン「あ。じゃないわ！でも、そうやって人に付き合ってくれるお前の優しさが好きなんやで？///あー、もう恥ずかしわ！///」

『……私もトントンのこと好き』


週末は一週間でいっちばん楽しい日だよね。
だって、







好きな人と過ごせるんだから！！

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リクエストありがとうございましたああああ！！！

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