83 銀島side ページ37
北さんに聞かれて、開きかけの扉の陰から百瀬が出てきた。
うわっ、ビックリした。気ィつかんかった。
百瀬「え、えっと、北せんぱい？」
北さんの視線を受けて酷く動揺している様子だ。その気持ちわかるぞ。
ええよ、気にせんとってな、みたいなことを茜さんが言ってくれると思ったけど、その前に侑が威嚇した。
侑「チッ、盗み聞きとかホンマ趣味悪いわぁ」
百瀬「そんなぁツムくん、たまたま通っただけやで…」
侑「ツムくん言うなや朝からブーブーうっさいねん！」
北「結構前からおったやん。あとさっきからその語尾なんなん、冷やかしか？」
…百瀬すごいなぁ、この時点で鳥肌立つ俺が弱いんかなぁ。
双子と角名は極端に毛嫌いしとったけど、俺は別にそうでも…そんなに喋らんしな。
可愛いし、仕事は一応ちゃんとするし、…何もないとこで転んだり急に目眩がするとかいって3年生に抱きついたりするけど。
…アカン。それより、さっきから一言も喋らない茜さんが心配だ。
貴「い、いつから、いたの」
やっと喋った茜さんの言葉が不自然に途切れた。
不審に思って顔を覗き込んだら、目を泳がせて血が出そうなほど強く唇を噛んでいる。
…ギョッとした。俺の知り合いもホラー映画とか見るとき、こんな感じになる。
角名が細い目を見開いて驚いていた。
百瀬の反応を見ると、
百瀬「ひっ……、A、せんぱぃ…」
…ん！？
嘘やんコッチも震えとる。てか茜さん居んの今気づいたんか。
百瀬のデカい目に涙が溜まっていくと、それを見た茜さんの顔からどんどん血の気が引いていく。
お互いを怖がってる、っちゅうか…
この人たちは、なにかがおかしい。
『ちょお、青城の人誰か来てください！』
とにかく二人とも青葉城西のマネだから青葉城西の人を呼べばなんとかなると思って、廊下の向こうに叫んだ。
すると、運良く主将の人が駆け寄ってくる。
及川「えっ、なになにどうしちゃったのさAちゃん！」
貴「別に、なんでもない…」
目を合わせようとしない茜さんに手を控えめに払われて、
ゆらりと上げた目は百瀬を射抜いた。
侑のゴミを見るような目と違って、怒りと呆れ、どちらとも感じ取れるような冷たい目だった。ゴクリと鳴ったのは俺の喉か。
及川「……のどかちゃんさぁ……
………ごめん、悪いんだけど、Aに近づかないでくれる？」
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蟹江(プロフ) - 素敵帽子さん» 笑ってもらえてうれしいです(((o(*ﾟ∀ﾟ*)o))) (2020年9月2日 18時) (
レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子 - 正論パンチ増量サービス★てｗｗｗ (2020年9月2日 14時) (レス) id: 81daf2c1b6 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - しゅがー。さん» 一ヶ月で…つき、の、ひかり…？？？なんか高度な曲であることは分かった…！一応奏者の父に聞いたら「へえ( ﾟДﾟ)すごいね」ですって(笑)私は今はやってませんけどそういう話を聞くの好きです！また教えて下さいね(^^) (2020年7月21日 19時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー。(プロフ) - フルートやってるんですね！初めて一ヶ月ですが月の光やってます！high high Gまで頑張りましたが半音階足りない… (2020年7月20日 21時) (レス) id: 90a33f4857 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - どうぞ調子に乗ってください！ (2020年7月12日 12時) (レス) id: 1ca0293e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟹江 | 作成日時：2020年6月3日 20時
