【HQ】続・俺らのマネが悪女のターゲットにされたので全力で潰す。【男主】

79　日向side ページ33

谷地さんは大王様のとこ、清水先輩は音駒に行って、俺らのところにはジャパン2号が来た。






貴「…その呼び方やめてってば」



『いいいいえすジャパン！』







…ヤベッ、声に出てた。

言い忘れてたけど、今は青城との試合が終わって休憩中。


…なんで茜さんのことをジャパン2号っていうのかと言うと、俺と影山が白鳥沢に行ったときに、ジャパンウシワカが相棒って言ってた人がこの人らしいからだ。

ウシワカの元相棒ってだけで正直震えが止まらない。
でもラッキー！今日の夜トス上げてくれるって。

ノヤっさんの中学の先輩で稲荷崎主将の従兄弟で去年のユース候補が自主練に付き合ってくれるとか、文字通り滅多にないチャンスだ。






貴「飛雄ちゃん」



影山「ヒッ」



貴「あはは、影山ってやっぱり及川怖いでしょ」





さっきから大王様のことで影山をめっちゃイジってる。

影山が素直に「…ッス」って頷いたらドヤ顔したから田中さんが威嚇するけど、その田中さんもすぐに手懐けられてしまった。

ジャパン2号、恐るべし。






貴「日向も若利怖い？」



『へ、へぃ』



貴「いひひ」






またドヤ顔。月島のとは違ってイラつかないけど(どっちかと言えばかわいい)。





コーチの指導の間に茜さんの指導も入るんだけど、それがまた想像以上にえげつないんだ。







貴「エーススパイカーの精神をバッキバキの粉々に砕いちゃえばさぁ、流れはコッチのもんだよね」




澤村「ちょ…っと待て茜、さっきから旭が虫の息だ！」


田中「旭さん生きて！！！」




貴「ああゴメン、ひげちょこくんもエースだったね。ほんとメンタル木綿豆腐だよね。俺だったら最初にお前ロックオンしてけちょんけちょんにしてやるんだけどなぁと思いながら見てたよ」




東峰「イヤアァァ！！」








無表情でつらつらと攻め立てられて旭さんが発狂した。

それを一瞥し、そばを通りすぎようとする青城のエースの人を呼び止める。







貴「ちょっと来て」



岩泉「？」








貴「聞いて東峰。岩泉は男も惚れるTHE☆男前エースでそれはもう格好良くて、煽りに乗りやすくともそれでプレイが乱れることはほとんどなくて、つまり岩泉最高愛してるなんだけど、お前もこんな風にならないと午後の対白鳥沢で天童に最初にやられるのお前かもよ…？」








コーチと先生が戻ってきた頃には、床に崩れた旭さんとそれを無表情で見下ろす茜さんという謎の構図が出来上がっていた。

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