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___ドンッ!!!
途中で反応が無くなったつとむを俵担ぎにしてたら、着地地点がズレてしまった。
『〜〜〜ッ!……い、ったぁ…』
ほんとは屋根に降りるつもりだったのに、アスファルトにもろにいってしまって。
爪先から頭頂部までビリビリと電流が流れたような痛みが走る。
…ぎゃあ。
『つとむ、だいじょうb……
…わー!つとむ…!』
五色「…」
チーン。
つとむは白目で気絶していた。
途中反応無くなったのこういうことか…!
『やだ、つとむ起きて、つとむ』
赤葦「……は、…え、今上から…?」
…突然声がして見上げると、あかーしくんが目を見開いて俺を見下ろしていた。
『…あ、あかーしくん居たんだ。ねえどうしよ、つとむ起きない…』
赤葦「起きない?…ああ、白鳥沢の」
しゃがんでつとむの頬を 五色、五色、とぺちぺち叩くあかーしくん。
それでも起きない。
どうしよう、つとむ死んじゃったら一生泣ける気がする。
木兎「あれ、赤葦なにしてんの??」
不意にまた頭上から声がして見上げると、
あかーしくんとこの主将…確かボクト?が体育館の鍵を指で弄びながらやって来た。
あかーしくんが「あ、ちょうど良いところに」と呟いた。なんでかは知らないけど。
…直後。
木兎「!?おうおうアカネじゃん久しぶりィ!!」
『…!?』
突然木兎が背後に回りこんで肩を揺さぶってきた。
その状態で叫ばれて耳が割れそうなのは俺だけかな。
…ちょっと、いま夜だから。
鷲匠先生に怒られるのほんとに怖いんだからね、静かにしてよ。
木兎「あれ、なんか髪型変わった?うっわメガネしてない!てか今日いつからいたの??気づかなかったー!」
『…え、俺ら初対面じゃないの…?』
木兎「うわまじかー!去年の春高で会って話したじゃんよぉ!」
…?…去年の春高と言えば嫌な思い出しかないけど、
こんなインパクト大なやつと話したことも忘れるなんて俺すごい。
でも黒髪メガネなんて至るところにいるし、人違いだと思うけどなぁ。
木兎「会場の外歩いてて、俺が「!?アカネだ!お前アカネだろ!?」って言ったらお前「…?どうも」って言ったじゃん!」
赤葦「茜さん「どうも」しか言ってないじゃないですか」
_てか、つとむを助けてほしいんだけど。
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蟹江(プロフ) - 素敵帽子さん» 笑ってもらえてうれしいです(((o(*゚∀゚*)o))) (2020年9月2日 18時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子 - 正論パンチ増量サービス★てwww (2020年9月2日 14時) (レス) id: 81daf2c1b6 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - しゅがー。さん» 一ヶ月で…つき、の、ひかり…???なんか高度な曲であることは分かった…!一応奏者の父に聞いたら「へえ( ゚Д゚)すごいね」ですって(笑)私は今はやってませんけどそういう話を聞くの好きです!また教えて下さいね(^^) (2020年7月21日 19時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー。(プロフ) - フルートやってるんですね!初めて一ヶ月ですが月の光やってます!high high Gまで頑張りましたが半音階足りない… (2020年7月20日 21時) (レス) id: 90a33f4857 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - どうぞ調子に乗ってください! (2020年7月12日 12時) (レス) id: 1ca0293e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蟹江 | 作成日時:2020年6月3日 20時