38 茜side ページ39
＿去年の春高も、順調に勝ち進んでいた。
全国の県トップ達を相手に、俺達は“強者であれ”の横断幕にふさわしい強さを見せつけていたと思う。
2回戦では名の知れた強豪も2セット先取で倒し、まさに破竹の勢い。
そんな矢先のことだった。
＿夜、宿泊施設にてミーティングを行った後。
鷲匠「明日も気ィ張ってけェ！わかったら早く食って早く寝ろ！」
そう怒鳴って(叫んで？)監督が食堂から出ていったとき、
思い出したようにコーチが若利に言った。
斎藤「そういえば、お前に誰かから連絡が来たぞ。知り合いか？
“外のコンビニの裏で待ってる”、だと」
牛島「？…はい」
『？心当たりある？』
牛島「いや、ない。とりあえず行ってくる」
…そう言って出ていった若利が、20分も30分も戻ってこなかった。
早く寝ないと明日に障るし、…単に心配なのもあるから、
俺は皆に先に寝ているよう伝えて
ひとりで若利を探しに行った。
『おーい、わかとしー？
え、と…確か、コンビニの裏…』
コンビニの裏、と言っても、見るからに怪しい、暗い路地裏。
そこから、何かを言い争う声が聞こえてきた。
『…若…！？若利！！』
覗き込んだら、
……まあ、こんな漫画みたいなことってホントにあるんだ、って思ったよね。
後から考えれば大声出すとかすれば良かったのに、
俺は相棒を助けることしか考えてなかった。
だって、はじめて見た。
人が鉄パイプ持って人を脅してるとこなんて。
脅されてる方が、自分の相棒だったからたまったもんじゃない。
『っちょっと、まじでやめてください！通報しますよ！？』
若利は何発か殴られたみたいで、口の端が切れていた。
“こういう時は抵抗しない方がいい”って前教えたの、律儀に守ってるみたい。
嘘、あれ嘘だよ、だってホントに起こるなんて思わないでしょ…！？
暗いから顔はよく見えないけど、男3人に女1人。そのうち鉄パイプ持ってんのは男1人だけ。
「うわ、こいつアカネじゃん。
ウシワカの腕と一緒にこいつの指も何本か折っとく？」
途端、自分の顔から血の気が引いていくのがわかる。
＿若利の腕、折るって言った？
駄目、だってこれからだよ、これから世界に行くんだこいつは。
こいつがどんな思いで今まで鍛練してきたと思ってんの、バカにすんなよ。
あり得ない。死んじゃえばいいのにこんなやつ。
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夏魚 - 花巻マッキー貴大で吹いたw (2022年3月13日 9時) (
レス) @page15 id: 1abf611fda (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - つつきるさん» えーそうなんですか！そんなときは…どうすればいいんでしょう(ﾟωﾟ) (2022年1月1日 23時) (レス) id: fc096b4a64 (このIDを非表示/違反報告)
つつきる - ヤバい俺の名前も茜だ、、。茜茜になったわ（笑） (2021年12月8日 19時) (レス) @page1 id: f14a78fd1c (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 如月さん» まじですかwそ、その人にバレませんように(？)((ﾟ□ﾟ;)) (2020年9月26日 18時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - やべぇマネージャーの名前w知り合いにいるw (2020年9月23日 23時) (レス) id: e103ce8776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟹江 | 作成日時：2020年5月22日 17時
