【HQ】俺らのマネが悪女のターゲットにされたので全力で潰す。【男主】

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『…とりあえず、…そう、それ。
一番新しいの開いて』



花巻「おう。……4日…今日のだ」








“＿2012.6.4＿




《 K.Taichi : 勝手に登録してすいません、川西です。1階の入口近くのロビーで待ってます。3年生が茜さんに話があるそうです 14:03 》”







及川「14時…って、ついさっきじゃん！」





頭を押さえて叫ぶ及川。

周りの人達の視線が痛い。渡が周りにペコペコ頭を下げた。




やけに冷静な岩泉の声が、耳に刺さる。







岩泉「…ロビー行くぞ。百瀬はバスに乗ってろ」



百瀬「え、なんでですかぁ…」






ぐちゃぐちゃなんか言ってるマネちゃんを置いて、俺らはロビーに向かった。







そしたら、




岩泉「…あれか」







いた、A。視線の先に、白鳥沢のやつらと何かを言い争っている様子のAがいた。








岩泉「おい！」




貴「っえ………、」






岩泉が呼ぶと、ビクッと震えて振り返るA。





その目は焦点が合っていないように見えた。



そして一言。









貴「だれ……？」








…ヒュ、と、肺の引きつる音がした。多分俺だけじゃない。


だって、“誰”って。両目はちゃんとこちらを向いているのに、それはおかしい。



それってもしかして、








花巻「っなあ、お前もしかして目」



岩泉「岩泉だ。皆もいる」



花巻「ちょ、…岩泉！」






…目、見えてないのか。そう言いかけたであろう花巻の声を遮るように、岩泉が言った。



なるほど、これで合点がいく。
最近岩泉の様子がおかしかったのはこれか。知っていたんだ、このことを。


Aの手には、コンタクトレンズが2つ乗っていた。








及川「…おいウシワカ野郎。なにうちのA泣かせてんの？」




貴「な、泣いてない…」




岩泉「もうコイツは青城だ、いじめてんなら許さねえ」




貴「いじめられてないよ…？」






及川/岩泉「A(ちゃん)はちょっと黙ってて(ろ)！」




貴「は、はひ」








阿吽の呼吸はこういうときでも健在。このバカ共め…。

すかさずガラの悪い2年セッターくんに突っ込まれる。







白布「どちらかと言えばそっちが困らせてるように見えますけど」







ごもっともです。…おい金田一威嚇やめろ。

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