34 松川side ページ35
敗けた。
両者ギリギリの攻防戦、だったと思う。それでも敗けた。
白鳥沢はAが抜けて、確かに隙が多くなっていた。そんな状態でも、俺たちを踏み越えて行きやがった。クソッ。
俺たちのカバンはマネちゃんが見ていてくれている。俺はそっちへ向かった。
今日は珍しくちゃんと動いてくれたし、助かったな。たまには褒めとかないと、いろいろめんどくさいし。
…はあ。
マネちゃんは、廊下のベンチに座って携帯を見ていた。
…いや、でもガラケーだ。マネちゃんは確かピンクのカバーのスマホだったから、違う人のやつか。何でだろ。
相当見入っているようで、近くに行っても気付かない。
『…おーい、マネちゃん?』
百瀬「ひゃあっ…!?ま、松川せんぱい…!
びっくりするやないですか〜!」
『…今、なんか隠した?』
ビクッと肩を震わせたマネちゃん。いつものわざとらしいリアクションじゃないから、多分素。
今明らかに背中側に、見ていたガラケーを隠した。
百瀬「な、なんにも…」
『それ誰のケータイ?』
…バレていたのに気付いたのか、渋々ケータイを差し出してくる。
百瀬「…」
『わ、これAのじゃん』
及川「なになに、Aちゃん来てるの!?クッソ〜…」
岩泉「学校から脱走したって連絡来たぞ」
花巻「で、何?…うわ、それAのケータイじゃん。お前勝手に弄ってんの??」
百瀬「ひ、ひどいです…!そんなこと、」
及川「まあまあマッキー落ち着いて、ね?
のどかちゃん、Aのカバン預かっててくれたんでしょ?」
及川が優しい声色で諭すように言うと、マネちゃんが上目遣いで頷く。
すげ、流石及川。扱い慣れてる感じするよな。
花巻「で?お前なんでAのケータイ勝手に見てたわけ」
…花巻お前は空気を読もうよ。
こんな人の多いところで泣かれたらおしまいだよ俺ら…
そしたらマネちゃんが爆弾発言。
百瀬「かっ、彼氏の携帯見てなにが悪いんですかっ!」
「「「『…えー………』」」」
…あー、マジだったんだ、自称Aの彼女がマネちゃんって。
渡を見れば小さく震えていて、
その視線の先には白目の矢巾。
…矢巾戻ってきて!!!
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夏魚 - 花巻マッキー貴大で吹いたw (2022年3月13日 9時) (レス) @page15 id: 1abf611fda (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - つつきるさん» えーそうなんですか!そんなときは…どうすればいいんでしょう(゚ω゚) (2022年1月1日 23時) (レス) id: fc096b4a64 (このIDを非表示/違反報告)
つつきる - ヤバい俺の名前も茜だ、、。茜茜になったわ(笑) (2021年12月8日 19時) (レス) @page1 id: f14a78fd1c (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 如月さん» まじですかwそ、その人にバレませんように(?)((゚□゚;)) (2020年9月26日 18時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - やべぇマネージャーの名前w知り合いにいるw (2020年9月23日 23時) (レス) id: e103ce8776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蟹江 | 作成日時:2020年5月22日 17時