13 茜side ページ14
昼休み。
みんなが机を移動させたり数人連れで教室を出ていったり、騒がしい時間帯だ。
そんな中、俺は静かに席に座っていた。
そう、俺、絶賛困り中である。
…あれ、語呂わるいかな。
とにかく困ってる。大いに困っているのだ。命に関わる大問題。
ダメだ、死んでまう。神様、死んじゃうよ俺。
いいの？いいんだ？へえ、あっそう。
…どうやら神は俺を見捨てたもうたようだ。その証拠に、俺の白鳥沢のままの鞄には何度見ても“アレ”が入っていない。
「どったの茜くん？ウチらと一緒に食べん？？」
「俺らとでもいいぜー」
「…なんでそんな死にそうなの？」
弁当を持った男女の集団が項垂れる俺の席の周りに来て、顔を覗き込んでくる。
顔を上げたら、皆が一瞬顔を強張らせて「…まじでどうした？」と聞いてきた。
うそ、俺そんな酷い顔してる…？
意を決して打ち明けることにした。俺の青城生活最初の大失敗。
『弁当、忘れた……』
途端、みんなが噴き出した。え、笑ってんの。酷くない？
別に俺だって昼食抜きくらい耐えられないことはない。嫌なのはさ、もっと…ん〜、例えば、
1、皆が食べてるのに一人だけ食べずに座ってるの恥ずかしい。
2、購買行こうにも場所わかんないし多分もう売り切れてる。
3、午後の授業でお腹鳴ったら生きてけない。
『＿わかる？』
「いや、正直わからん。そんな深刻？？」
「茜くんてモテんだからさ、そこらへんのやつらからパンとか巻き上げちゃえばいいじゃん」
『…まきあげる…？』
「あっ、純粋ですか天使ですかありがとうございます」
『？？』
白鳥沢とは違ってみんなフレンドリーだな。
いろいろ難しい言葉も知ってるし、毎日が新鮮だ。…だからこそ今回の失態は精神にくる。
『頼りの岩泉はいないしなぁ…』
岩泉「呼んだか？」
『アトロパテネ…！？』
「なんて？？」
びっくりして会戦が始まってしまった。
今の「頼りの岩泉〜」とか聞かれてたかな。やばい、恥ずかしい。
顔に熱が集まるのを感じる。
及川「岩ちゃーん、Aちゃんつかまえたー？」
岩泉「おー、今行く」
教室の扉の近くで及川が呼んだ。横にはマッキー貴大(？)と松川。みんな、自販機の飲み物とパンを持って俺と岩泉に手を振っていた。
あれ、まさか。
俺、男バレん中、放り込まれそうになってる…！？
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夏魚 - 花巻マッキー貴大で吹いたw (2022年3月13日 9時) (
レス) @page15 id: 1abf611fda (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - つつきるさん» えーそうなんですか！そんなときは…どうすればいいんでしょう(ﾟωﾟ) (2022年1月1日 23時) (レス) id: fc096b4a64 (このIDを非表示/違反報告)
つつきる - ヤバい俺の名前も茜だ、、。茜茜になったわ（笑） (2021年12月8日 19時) (レス) @page1 id: f14a78fd1c (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 如月さん» まじですかwそ、その人にバレませんように(？)((ﾟ□ﾟ;)) (2020年9月26日 18時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - やべぇマネージャーの名前w知り合いにいるw (2020年9月23日 23時) (レス) id: e103ce8776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟹江 | 作成日時：2020年5月22日 17時
