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Aside
足が滑り、体が隣のコートに投げ出される。
瀬見「っ危ない!」
…危ない?何が?
『あ』
ウシワカさんの打った剛球が、私の目前に迫っていた。
_私は咄嗟に身を屈め、頭の上を通り過ぎた球を後ろ足で蹴り上げた。
天童「オオ〜…!?」
そして、高く上がったその球を。
中也「_オラッ!」
中也さんがラインギリギリに叩き落とす。
スパンッと軽快な音がして、
ボールが奥へ転がっていった。
…騒がしかった体育館に、沈黙が訪れる。
まずい、バレー部でもないのに反応してしまった。
嘘でも顔面で受けとけば良かった、怪しまれる。
牛島「…お前達は何だ?」
ほらー!
何ですか“…お前達は何だ”って!人間以外の何に見えるってんだアホか牛若バカとs…………
何あの人めっちゃ怖い。凄く睨み付けてきます…確か私と同い年の白布さん。
中也「俺ら?無所属」
白布「無所属が男バレに何の用ですか」
『瀬見君に、ノート届けに来ただけだけど…』
白布「寮の方に持っていけば良いじゃないですか」
大平さんがまあまあ、と白布さんを宥めてくれる。ナイスです。
…待って。あの人弁慶みたい
…まさか、ね。
五色「先輩、いっ、今の!」
中也「ん?」
五色「今の、どうやってやったんですか!バレーやってたんですか!?」
中也「俺ァ3年の中原。中学まで、スパイカーやってた」
あっ凄い。ナチュラルに嘘ついた。
ウシワカさんが“そっちは?”みたいな顔で見てきたので、ハッとして答える。
『…僕は3年の十六夜』
瀬見さんにタメ語を使ってしまったので、3年と云うことに。
天童「ねーね、君凄いねー女の子かと思ったヨー。若利くんのスパイク初見で反応するなんてビックリー。何何?やっぱり君ポジションリベロでしょー。ただのレシーブ上手じゃなかったし、何となく見てると判るんだよ、当たったカナ?違ったらごめーん、」
『あ、あはは。よく喋るね。僕は中学でバレーやめたから………テメ女の子かと思ったッつったか?滅びろ』
牛島「中原。その身長でその実力は凄いと思う。どうしてバレーを続けなかった」
中也「チビだァ?パワーなら手前の何倍でもあるわ!」
白布「は?」
…あ、まずい。
『中也さん、一般人と張り合うのはやめて下さい!』
「「「「…は??」」」」
川西「(うわ、牛島さんに一般人って云った、あの人…)」
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蟹江(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます(o;д;)oウワァア((深夜で頭沸いてますゴメンナサイ (2020年8月25日 0時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
あまね - 完結おめでとうございます(遅い)!この作品文ストの中で一番好きです!!しかもハイキューとのクロスオーバー……面白かったです!!こんな素敵な作品をありがとうございました! (2020年8月24日 21時) (レス) id: 138e71a309 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 花蓮さん» 最後まで読んでくださりありがとうございましたo(*⌒―⌒*)o続編は…無理そうかもです(´ヘ`;)稲荷崎方言だからニガテ… (2020年7月24日 15時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - 完結おめでとうございます!!!ずっとこの作品を読むのを毎日の楽しみにしていたので、寂しい気もしますが、嬉しいです。稲荷崎の続編も蟹江さんが良かったら、是非書いて頂きたいです!!これからも更新応援してます。 (2020年7月24日 13時) (レス) id: 65f516d7e9 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 鏡月夜紅さん» かけもち作品減らそうと思って無理矢理終わらせましたすみません( ノД`)…続編も書きたいけど余裕がない!気が向いたらまたクロスオーバー書きたいと思ってます(°▽°) (2020年7月19日 11時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蟹江 | 作成日時:2020年4月21日 1時