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「……ん…？」
目を覚ますと、目に入ってきたのは見知らぬ部屋の天井。
男はベッドに寝かされていた。
体の所々の痛みを堪え横を向くと、小豆色の髪の少女と目が合った。
「あ、起きた。大丈夫ですかー？」
そのおっとりした少女は、直ぐにコップに水を汲んで持ってきてくれた。
「…ありがとう？」
「…どういたしまして？」
…成る程、これは夢か。私は夢を見ているのだ。
私はもうすぐこの美少女と心中を………
「……待てよ？」
徐々に男の頭が冴えてきた。
＿私は先程まで、自 殺に勤しんでいたところではないか。
よもや此処は所謂
ハッ…既に事後…だと……！？(語弊)
「ハハハハハ！」
男は大きな声で高笑いをした。
自分の望みはこうも容易く叶ってしまった。
笑わずには居られないだろう。
一方で、少女＿白福雪絵は困惑していた。
目覚めた男が、突然高笑いを始めたのだ。
木兎が云うには「体育館裏で拾った」そうだから、体中の擦り傷からしてきっとどこかから落下してしまったのだろう。
その時の頭の打ち所が悪かったのだろうか。
彼女は同じマネージャーである雀田が監督を呼んでくるまで男の手当てを任された身であり、
今この部屋は彼女と男で二人きりなのだ。
「ほ、包帯替えるので、腕出して下さーい…」
「お嬢さん！」
「っひ…！？」
包帯を持った手をガシッと握られ、白福は飛び上がった。
「この度は私、太宰と心中をして呉れてどうも有難う。美しいお嬢さん、是非名前をお聞かせ下さい」
「し、しんじゅー？…あ、白福雪絵です…」
「嗚呼、なんて美しい響きの御名だろう…当に名が体を表している！お嬢さん、心中ついでに私と」
＜木兎さん待って下さい！あっちょっと木兎さん！
「起きた！？！？」
「あ、木兎ー…」
白福は入ってきた人物を見て内心安堵した。
木兎は男＿太宰治が白福の手を握っているのを見て首を傾げた。
「あれ、何してんの？キューコン？キューコンしてんの？」
その言葉で白福が、握られた手を躊躇無しに振り解く。
…つくづく空気の読めない男である。
彼の後ろから、追いかけてきた木葉と赤葦が顔を出す。
「求婚？やめた方が良いスよ。そいつ大人しそうに見えて俺らより食べるから」
「木葉なんか云った〜？」
「ヤベッ」
太宰は騒ぐ高校生達の後ろで、唯首を傾げるだけであった。
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蟹江(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます(o；д；)oｳﾜｧｱ((深夜で頭沸いてますゴメンナサイ (2020年8月25日 0時) (
レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
あまね - 完結おめでとうございます(遅い)！この作品文ストの中で一番好きです！！しかもハイキューとのクロスオーバー……面白かったです！！こんな素敵な作品をありがとうございました！ (2020年8月24日 21時) (レス) id: 138e71a309 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 花蓮さん» 最後まで読んでくださりありがとうございましたo(*⌒―⌒*)o続編は…無理そうかもです(´ﾍ｀；)稲荷崎方言だからニガテ… (2020年7月24日 15時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - 完結おめでとうございます！！！ずっとこの作品を読むのを毎日の楽しみにしていたので、寂しい気もしますが、嬉しいです。稲荷崎の続編も蟹江さんが良かったら、是非書いて頂きたいです！！これからも更新応援してます。 (2020年7月24日 13時) (レス) id: 65f516d7e9 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 鏡月夜紅さん» かけもち作品減らそうと思って無理矢理終わらせましたすみません( ノД`)…続編も書きたいけど余裕がない！気が向いたらまたクロスオーバー書きたいと思ってます(°▽°) (2020年7月19日 11時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟹江 | 作成日時：2020年4月21日 1時
