よろしくね ページ11
敦side
解散した後、梟谷チームの中にひとり放り込まれ…
皆がてきぱきと準備をし出すが、そもそも僕はバレーをしたことが無いので何の準備かも判らない。
「あの」
突然肩に手を置かれ、心臓が縮み上がって声が出なかった。代わりに情けなく喉から息の音が洩れた。僕の莫迦、怪しまれたらどうするんだ…!
後ろに居たのは黒髪くせ毛の涼しげな目をした人。
皆と同じ黄色のビブスを手渡される。
『ありがとう!えっと、』
赤葦「2年の赤葦京治です。では」
会話を続ける暇もなく、赤葦君はさっさと皆の方へ走って行ってしまった。
僕、意外と集団行動が苦手かもしれない。
元々皆仲が良いに決まってるし、余所者が急に入ってきても気まずくなるだけじゃないか。
「あー行っちゃった。アツシ?はランニング行かないわけ?」
頭上に影が掛かり、見上げると赤いビブスが。
あれ、アツシだよね?と聞かれたのではい、と返す。
黒尾「俺黒尾鉄朗。覚えやすいっしょ?」
クローテツロー。…確かに。
黒尾「それより聞いてよ、うちに来たショートヘアの美人マネちゃんさ…」
「お取り込み中失礼いたします」
黒尾「げ」
凛とした綺麗で中性的な声が聞こえた。
黒尾君の顔がサッと青ざめる。
彼…Aさんは、黒尾君の髪の、所謂トサカのような部分を引き千切る勢いで掴んでいた。
A「うちの先輩に妙なことを吹き込まないで頂きたい。あと先程中也さんの肩を抱いたように見えたのですが私の見間違いでしょうか?
その件についてお話があるのですが…」
チラッと見えたAさんの笑顔を見て言葉を失った。
目が笑っていない。
流石マフィアの幹部補佐だ。
A「おっっと困りますね逃げられては」
黒尾「女子に壁ドンされたのに…胸が違う意味でドキドキしてる…」
A「…10円ハゲをいくつご所望でしょうか?」
黒尾「いでででで!!」
黒尾君の髪は限界まで引かれていて、髪の形がらっきょうのようになっている。
…そりゃあAさんに女子って云ったら怒るよ。男だし。
海「よーしランニング行くぞー。烏野に続けー」
中也「ウィーッス」
黒尾「えっ嘘やだ待って!主将を置いて行かないで!!!」
夜久「良いマネージャーが来てくれたなあ」
研磨「…クロだっさ」
黒尾「ケンメァア”!!!」
…ついさっき顔を合わせたばかりなのにこんなに仲良くして凄いなあ。僕も頑張ろう。
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蟹江(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます(o;д;)oウワァア((深夜で頭沸いてますゴメンナサイ (2020年8月25日 0時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
あまね - 完結おめでとうございます(遅い)!この作品文ストの中で一番好きです!!しかもハイキューとのクロスオーバー……面白かったです!!こんな素敵な作品をありがとうございました! (2020年8月24日 21時) (レス) id: 138e71a309 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 花蓮さん» 最後まで読んでくださりありがとうございましたo(*⌒―⌒*)o続編は…無理そうかもです(´ヘ`;)稲荷崎方言だからニガテ… (2020年7月24日 15時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - 完結おめでとうございます!!!ずっとこの作品を読むのを毎日の楽しみにしていたので、寂しい気もしますが、嬉しいです。稲荷崎の続編も蟹江さんが良かったら、是非書いて頂きたいです!!これからも更新応援してます。 (2020年7月24日 13時) (レス) id: 65f516d7e9 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 鏡月夜紅さん» かけもち作品減らそうと思って無理矢理終わらせましたすみません( ノД`)…続編も書きたいけど余裕がない!気が向いたらまたクロスオーバー書きたいと思ってます(°▽°) (2020年7月19日 11時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蟹江 | 作成日時:2020年4月21日 1時