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それからしばらくしてA先輩は退院し、また集会の日がやってきた。
A先輩を待たせるのが嫌で、僕は教室によることなく、朝から屋上で先輩を待った。
「裕太くん、サボりですか?」
裕「っす。」
「悪い子だ。ふふっ( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )」
裕「そやねん...。」
「怒って...る...?」
裕「ちゃうよ。でも困ってんねん。」
「(๑• . •๑)??」
裕「好きな人おんねん。」
「ぇ...。ぁ、迷惑...だった...よね...、私...。」
裕「その人な、全然僕に頼ってくれやんの。いっつも人の心配ばっかで。自分がしんどい時も、僕の心配しよんねん。そんな...頼りないんかなぁ、僕。」
「...。その子も、裕太くんのこと、好きなんだ...。」
裕「せやったら嬉しいんやけど...なぁ...。どうしたらその人は僕に頼ってくれるんやろか? 」
「私には...わかんないよ...。その人に...聞いて?」
裕「せやから、聞いてんやん。A先輩、俺、頼りないかもしれやんけど、先輩の事、支えたいって本気で思ってんで? 」
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作者名:柚花 | 作成日時:2019年11月22日 13時