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白「中務くん、Aって...どんなやつ?」
裕「へ?」
こんな時に何を聞いてくるんや、と思いマジマジと白濱先輩を見つめてみたが、その顔は至って真剣だった。
裕「A先輩は...いっつも楽しそうに笑ってて、何でも一生懸命で真剣で、でも壊れちゃうんやないかって思うくらい胸を締め付ける様な時があって...。僕なんかには高嶺の花やって思うのに、傍におって支えてあげたくてたまらんくて...それやのに時々ものすんごい頑固で...。」
白「Aの外見じゃないんだ!? 笑」
裕「ゃっ...、そりゃもうべっぴんさんで...綺麗で...可愛くて...、真っ白で、飯食うてるのか?って思うくらい細くって、そのくせめっちゃ幸せそうにたくさん食うたりして...」
白「あははは(Ŏ艸Ŏ) わかったわかった!」
そう言ってチラッと片寄先輩を見る白濱先輩。
涼「ちゃんと、見てくれてたんだ。あいつのこと。」
裕「っす...。」
涼「あいつね...病気なんだ。このままだと20歳まで生きるので精一杯かもって...。手術すれば、もしかしたら助かるかもしれない...。でも...、しないって...。」
裕「なん...で...!?」
涼「こっから先は本人から聞いて?君が知っての通り、Aは頑固なとこあるから、俺が話したなんて知ったらめちゃくちゃ怒るよ、きっと 笑。 今は風邪こじらせて眠ってるだけだから、じき良くなるよ。その内会えるようになるはずだから。」
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作者名:柚花 | 作成日時:2019年11月22日 13時