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練習終了後、レッスン室に残り
今日の復習がてら踊る。
とりあえず満足のいくまで踊り、
退出しようと荷物をまとめていたところだった。
深「Aちゃん いけないんだぁ〜」
背後から聞こえたふっかさんの声に驚く
『あ、ふっかさんお疲れ様です。
なにか忘れ物ですか?』
深「はい逮捕です〜」
先程から全く会話が噛み合わない...
いつの間にか私の荷物はふっかさんが持っていた。
背後から背中を押され、レッスン室から押し出される。
深「よしっ! ご飯食べに行くよ!!」
『ふっかさん、さっきから文脈が全く
読めないんですけど...』
あれよあれよという間に連れ出され、
気づくとラーメン屋のカウンター席に座っていた。
深「お腹すいたね」
『あー... 私はそんなに...』
躊躇いがちに言葉を紡いでいると、
腹の虫が反論するように鳴き声をあげる。
深「すいません、ラーメン2杯お願いします。」
どうして こういうときだけお腹がなるのか...
深「Aちゃん〜 嘘ダメでしょ?
んで、なんで 嘘ついたの?」
まるで幼児に問いかけるような優しい口調で
私に聞く、ふっかさん。
『ライブ前なので体を絞ろうと思いまして。』
嘘は言ってない、ライブ前の減量はアイドルも
ファンもやる。
深「でも、食べないのはやりすぎだよ?」
『さすがに減量中にラーメンは躊躇しますよw』
元気な声と共にラーメンが目の前に置かれる。
最後の晩餐だな。
『ラーメン美味しかったです。
ふっかさん、ご馳走様でした。』
結局、ふっかさんにご馳走になってしまった...
深「Aちゃん」
『はい?』
深「頑張るのと無理するのは違うからね。」
さっきまでとは打って変わって、
まっすぐこちらを見つめる ふっかさん。
『心配して頂き、ありがとうございます。
私は 私ができることをやるまでですから。
では、今日はご馳走様でした。』
ふっかさんに背を向け、歩き始める。
追いかける足音が聞こえ、腕が引っ張られる。
深「俺は Aちゃんが本当に心配なんだよ。
梨香子みたいに倒れるんじゃないかって...」
くるりと振り返り、下を向いているふっかさんに
目を合わせるようにかがみ込む。
『私、これでも体強いんですよ?』
ふんっ!と大袈裟に力こぶのポーズをする。
深「...っふは、なんだそれw」
『ふっかさんは笑ってるほうがイケメンですよ。
んじゃ、おつかれさまでした、』
そう言って私は帰路へついた。
続く (更新停止中)
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柚葉(プロフ) - コメントありがとうございます。褒めて頂きとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2023年3月24日 21時) (
レス) id: bea541effa (このIDを非表示/違反報告)
りんごチョコポップコーン(プロフ) - 初コメ失礼します！兄の代わりで…という作品はよく見ますが、妹の代わりというのは新鮮で、思わず開いてしまいました！お話もさくさく読めて、その様子がしっかり想像できました！更新、頑張ってください！ (2023年3月24日 19時) (レス) @page7 id: 61d7d12311 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚葉 | 作成日時：2023年3月22日 8時
