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不穏な空気をかき消すように陽気な声が響く
目「どうされたんですか? 山崎さん」
ご機嫌な瞳が続ける
「みんなが集まるのも最後ってことでぇ〜
皆さんに感謝を伝えたくってぇ〜!!
ドラマ化って言われて本っ当に嬉しくってぇ
もう私はこれ以上ない幸せもんですぅ!!!」
他のスタッフもだいぶ出来上がってるようで
拍手と歓声があがる
「もう私、本当に...本当に...」
感極まって言葉を詰まらせているのを
横目に見ていると、瞳が勢いよく立ち上がる。
「うわぁ〜」
『ちょっ!?』
間抜けな声を出し、こちらに倒れ込む瞳。
あれっ、これデジャブ...
『飲みすぎてしもたなぁ』
こちらを見て、ふわりと笑う。
『はぁ... 瞳さん、飲み過ぎですよ。
心配なので、私が家まで送ります。』
「え〜!? 嫌やぁ!!」
ジタバタと暴れる瞳。
そういうことね...
『蓮、運ぶの手伝ってもらっていい?』
目「えっ? あぁ、わかった。」
「ちょっと待ってもらっていいですかぁ?」
不機嫌そうにこちらに声をかける女
「瞳さんが心配なのはわかるんですけどぉ
わざわざ、蓮くんを連れていく必要ありますか?
蓮くん、明日 朝早いって言ってるんですけどぉ」
憎たらしい女はどこまで行ってもめんどくせぇな
『朝は私も同じお仕事なので大丈夫ですよ。
瞳さんを送ったら事務所で寝させて貰いますから。』
バツの悪そうな顔をして黙り込む女。
下心が見えすぎなんだよ。
『それじゃあ、お疲れ様でした!』
めめさんに瞳を担いでもらって、タクシーをとめる
『すいません、ここまでお願いします。』
進み始めるタクシー
めめさんが不思議そうにこちらに問いかける
目「あの... 瞳さん送るのに僕 必要でしたか...?」
『まぁ... 必要ではある。』
目「もしかして、僕を助けようとか...」
ガサゴソと動き始めるアイツ
「Aなら気づいてくれると思ったよ」
目「えっ!? 瞳さん!?
酔っ払って倒れたんじゃなかったんですか!?」
「あんなので酔っ払うわけないない〜」
『楽しくはなってるけど、まだこれはマシですね。
瞳はテキーラ4杯は入れなきゃ酔っ払わないです。』
目が点になっているめめさんがふと気づく
目「あれっ? 梨香子...? 名前...」
『まぁ、これはしょうがないかな...』
「元シンメの絆ってやつ?」
頭にはてなマークが浮かんでいるめめさんに
ことの経緯を話すことにした。
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柚葉(プロフ) - コメントありがとうございます。褒めて頂きとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2023年3月24日 21時) (
レス) id: bea541effa (このIDを非表示/違反報告)
りんごチョコポップコーン(プロフ) - 初コメ失礼します！兄の代わりで…という作品はよく見ますが、妹の代わりというのは新鮮で、思わず開いてしまいました！お話もさくさく読めて、その様子がしっかり想像できました！更新、頑張ってください！ (2023年3月24日 19時) (レス) @page7 id: 61d7d12311 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚葉 | 作成日時：2023年3月22日 8時
