検索窓
今日:6 hit、昨日:6 hit、合計:179,579 hit

23 ページ25

配信終了後、

スタッフさんやメンバーのみなさんに

感謝を伝えるべく、片っ端から

話しかけていく。

アイドル時代、事務所の社長から

挨拶と感謝だけは忘れるなと口酸っぱく

言われたもんだから、その癖が今もぬけない。


ほぼ全員に挨拶を終え、

残すは難しい顔しているめめさんだけに。


『めめさん、おつかれさまでした。

クイズの2問目の回答本当に面白くって、

涙出るほど笑っちゃいました。』


めめさんは一瞬驚いたような素振りを見せたが、

すぐにいつものようになって、


目「あ、ありがとうございます。」


と言った。

その一部始終を見ていたこーじさん達には

いじりの格好の的だったらしいが。



帰宅後、TwitterやInstagramなど

思いつくSNS全てのコメントに目を通す。

復帰を喜んでいるコメントに、興味は無い。


男装アイドル時代に培った検索技術を

駆使して、アンチコメントを掘り起こす。

さすがはイケメンアイドル事務所。

外見、話し方、存在。

私を否定するアンチのなんと多いこと。

今日は楽しい夜になりそう...


私は男装アイドル時代から自分の

アンチコメントを見るのが大好きだった。

アイドルを始めたばかりのときは

見ないようにしていたが、

メンタルを鍛えるためにもと見始めた。

すると、あっという間に私は鋼のメンタルを

手に入れ、あろうことか、

アンチコメントを見ることが

趣味になった。



結局、1晩では時間が足りずに就寝。

翌日の休憩時間にコメントを

見ていると、スマホがヒョイっと上へ。

画面を見たひーさんが心配そうに

こちらを覗き込んで一言。


岩「こんなの、気にしなくていいからな。」



予想外の出来事にフリーズしていると、

異変を察知したのか続々とメンバーのみなさんが

集まり、ひーさんが状況を説明。


目「気にしなくっていいと思いますよ。」


佐「世の中知らなくっていいこともある。」


慰めの言葉を私に授ける みなさん。


『あっ、別に傷ついてはいませんよ。

私 アンチコメント見るの好きなんです。』


私がキッパリと言葉にした途端に

みなさんの動きが止まる。


宮「どういうこと...?」


『私、アンチコメント見るの趣味なんです。

だから、全くダメージ負ってないですし、

むしろ、楽しいんです。』

24→←22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (298 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1235人がお気に入り
設定タグ:snowman , 紅一点 , SnowMan   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

柚葉(プロフ) - コメントありがとうございます。褒めて頂きとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2023年3月24日 21時) (レス) id: bea541effa (このIDを非表示/違反報告)
りんごチョコポップコーン(プロフ) - 初コメ失礼します!兄の代わりで…という作品はよく見ますが、妹の代わりというのは新鮮で、思わず開いてしまいました!お話もさくさく読めて、その様子がしっかり想像できました!更新、頑張ってください! (2023年3月24日 19時) (レス) @page7 id: 61d7d12311 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:柚葉 | 作成日時:2023年3月22日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。