妹の身代わりでアイドル始めましたが、なにか?

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(8の続きからでございます。)

驚いた男性9人組振り切り、帰宅。

コンビニケーキを頬張りながら、

今日を振り返る。

密度が濃かったなぁ...

明日は佐藤さんも一緒に、もう一度

私が梨香子として活動できるか話し合うらしい。

ここまで来たら、活動をしたい。

できることはやったはずだし、

悩んでいても仕方ないから、もう寝よう。






〈会議室〉

「では、みなさん

Aさんが梨香子の代わりに活動することに

賛成ということでよろしいですか?」


佐藤さんの問いかけにみんなが頷く。


『ありがとうございます...!』


佐「これから佐久間さんと一緒に

頑張ろうね〜!」


岩「佐久間だけじゃないだろw」


会議室に響くみなさんの笑い声。

ここから頑張るぞ、私。


「それでは、明日から10人で

ダンスレッスンということで、

よろしくお願いします!」


相変わらず、急だね、佐藤さん...



佐藤さんはレコーディング会社との

ミーティングあるとのことで、ここで退出。


「みなさんで親睦を深めるためにも、

たくさんお話してくださいね〜。」


なんて言ったが、もちろん話は

私の黒歴史のことでもちきり。


向「んで、活動名はなんだったん?」


『絶対に言いません。』


佐「Aちゃんのケチ〜」


『ケチでもなんでもいいです。

絶対に言いませんからね。』


そんな醜い攻防戦が続いて数分、

阿部さんが一言。


阿「もしかしてさ、ダージリンとか?」


『!?』


岩「思いっきり顔に出てるぞ。」


エスパーがいるのか...?


『なんで... どうしてわかったんですか!?

そんなに有名でもなかったのに...』


阿「すっごい昔だけど、梨香子が男の人の

クリアファイルを使ってて、

そこに書いてあったから。」


深「そうだ!! 使ってたわ あいつ!!」


確かにライブとかに梨香子 来てたけど、

まさかグッズまで買ってるとは...

しかも、よりによってなぜ親族のものを...


佐「佐久間さんが その人だぁれ? って聞いたら

推し!! って答えてたよ〜」


渡「あいつ、アクキーもつけてたことあったぞ。」


深「缶バッジも持ってたよな?」


妹へ

アイドル時代、たくさん応援してくれてありがとう。

ただ、お姉ちゃんは今、とても恥ずかしいです。

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