4 ページ5
いよいよ今日が顔合わせの日。
先に会議室に入り大きく深呼吸をする。
Snow Manのみなさんは佐藤さんが連れてくると
言うことらしく、広い空間にポツンと1人だけ...
これで落ち着かない人がいるのだろうか。
気を紛らわすために今日の晩御飯をのメニューを
考えているうちに廊下から足音が聞こえてきた。
『いよいよだな...』
椅子を引き、いつでも立てる状態を作る。
覚悟は出来てる。
ガチャリと扉が開き、佐藤さんと9人が
ぞろぞろと入ってくる。
私も起立し、佐藤さんが話そうとした瞬間だった。
「梨香子ちゃん...!!!!」
泣きながら妹の名前を叫ぶとりわけ足の長い男性。
確か、ラウールさんだったはず。
ラ「もう大丈夫なの? また一緒に踊れるの?」
「ラウールさん、気持ちはわかりますが、
まずは説明してもいいですか?」
佐藤さんの一言で冷静さを取り戻したようで、
鼻をグズグズさせながらも、椅子に座った。
「今回の梨香子さんの件なのですが、
体調の面も考え、最低でも3年間の休養が必要と
事務所で判断しました。」
9人は一言も発さずに次の言葉を待っている。
「でも、君たちはこれからもツアーや
レギュラー番組をしなくちゃいけない。だから、
彼女を梨香子さんの身代わりとしてSnow Manに
一時的に加入してもらう。」
会議室の沈黙が続く、1人が口を開いた。
「今、目の前にいる彼女と僕達は仕事をしていく
っていうことであってます?」
言葉を発したのは岩本さんだった。
岩「事務所の考えはわかりました。
でも、俺は反対です。」
やっぱり来たか...
さすがにみなさんこの提案を快諾するとは
私も思ってなかった。
「俺は別にいいと思うよ。」
そういったのは深澤さん。
深「照の言いたいこともわかる。
でも、俺たちはあくまでもアイドルなんだよ。
ファンをテレビの前の人を笑顔にする、
憧れを与えるのが俺たちの仕事だと思う。
だからこそ、事務所はどうやったらファンに
今まで通り楽しんでもらえるかを考えて出した
案がそれなんでしょ?
なら俺はそれでもいいと思う。」
その後も、メンバーのみなさんが話し合い、
結果として明日以降のダンスや歌のスキルをみて
もう一度、私が梨香子として活動していいかを
検討することとなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1234人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柚葉(プロフ) - コメントありがとうございます。褒めて頂きとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2023年3月24日 21時) (
レス) id: bea541effa (このIDを非表示/違反報告)
りんごチョコポップコーン(プロフ) - 初コメ失礼します！兄の代わりで…という作品はよく見ますが、妹の代わりというのは新鮮で、思わず開いてしまいました！お話もさくさく読めて、その様子がしっかり想像できました！更新、頑張ってください！ (2023年3月24日 19時) (レス) @page7 id: 61d7d12311 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚葉 | 作成日時：2023年3月22日 8時
