発見 ページ12
私は1人城に入った。
中にはトランプ達が沢山いて少しづつしか進めそうにない。
『とりあえずこの部屋に入ってみよう』
階段を登った先に見えた赤い扉に入る。
中はシンプルな部屋。必要最低限のものしかなさそうだ。
机の上に小さなメモが置いてあった。
裏には「しろうさぎ」とかかれていた。
【先ほど接触を確認。本人は何も知らない模様。私を追いかけるようにこちら側に来た。ビンとクッキーの関係もしった。その後彼と接触。本人は信頼しているようだ。ここまで落ちてしまっーーここかー出ーにはーーをーーなけれーなーーー。】
最後のほうは雑にかかれていて読めない。
とりあえずメモを戻しまた城内を回ることにした。
沢山部屋を調べたが何も分からないままである。やはりあのメモが怪しいと思った。
『もう一度戻ってみようかな』
階段を下ろうとした時、前に人影があった。
こちらには気付かず前を歩いている。
階段が一階についた時、人影は降りた先の壁に何かし始めた。すると壁から扉が出てきたと思うとその中に入ってしまった。
『今ならまだバレてない・・・よね』
しばらくして私はその扉に入った。地下に行く階段が続いていてとても暗い。たまに人の鳴き声などが聞こえる。
『不気味にもほどがあるよ・・・』
そう思いながら進んでいると、ようやく階段が終わり両サイドに牢屋が見えた。中には弱々しいトランプ達がいた。
『あの!ここってどういった所なんですか!?』
「ここから出してくれ!!奴に殺される!」
奴に・・・殺される?
『わ、わかったけど、鍵って何処にあるのかな・・・』
私が階段を登ろうとしたその時、後ろから叫び声や泣き声が聞こえた。
「奴が来たぞ!」
「いやだぁ!死にたくない!」
トランプ達の言葉を無視して私は逃げようとしたその時、
「どうして君がここにいるのかな?」
腕をつかまれたと思ったら聞き覚えのある声が聞こえた。
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作者名:ゆずさく | 作成日時:2015年10月14日 20時