猫。Takafumi.S ページ32
Suzaki side
仕事の帰り道、
うずくまって泣いてる君は、
顔と腕にひっかいたような
傷を負って震えてた。
なんの躊躇もなく
連れて帰ったのは、
なぜかその日は驚くほどキレイな
満月の夜だったからかな。
今でも不思議な夜やった。
行く場所がないという彼女に、
唯一の得意料理のチャーハンを作ると
遠慮がちに食べ出して、
服を貸しシャワーを貸した。
肌は真っ白で、
柔らかそうなふわふわの髪をした
彼女は小さな声で
“ありがとう”と
“A”という名前を教えてくれた。
それから数日、
俺は彼女と暮らした。
決して上手いとは言えない料理で
俺の帰りを待ってくれたり、
決して慣れてはない手付きで
洗濯をしてくれたりした。
いつの間にか笑顔を向けてくれた。
夜は同じベッドで、
抱きしめて眠った。
そんな日が、
１週間経ったある日、
家に帰ると彼女の姿は
どこにもなくなっていた。
置き手紙なんかもなくて、
唯一彼女が残して行ったのは、
ポストに入っていた鍵と、
お日さまみたいな甘い匂いだけやった。
ふらっと出て行って
もう姿を見せることはなかった。
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yuzu(プロフ) - ナミさん» まさに、そのアフタートークまで観た後にこのお話を描きました。笑 健人さんの感情がこもった歌が響いたのに考察が間違えてまくってて笑いました。私も聴きにまたいってきます。笑 (2020年9月5日 14時) (
レス) id: 7a9763f30d (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - 猫。すっごく良かったです！あいみょんの猫という曲が好きで、自分的にそれと話がマッチしました！ラニーノーズもカバーしてたのすごい良かったから、今からまた聞きに行きます（笑） (2020年9月5日 13時) (レス) id: 2634a4fbf5 (このIDを非表示/違反報告)
yuzu(プロフ) - ハンナさん» コメントありがとうございます！毎回結末が迷走してまして…そのうち、え？みたいな終わり方がでてくるかもしれません。笑 それも楽しんでいただけると嬉しいです〜 (2020年8月30日 11時) (レス) id: 7a9763f30d (このIDを非表示/違反報告)
ハンナ(プロフ) - んん…？どれもステキなお話ですが…新しい試み？楽しみです…（濱くんのお話ステキです） (2020年8月30日 0時) (レス) id: 9d1b7de85f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuzu
| 作成日時：2020年8月20日 23時
