朝日を拾った日 四 ページ45
主side
長谷部「気持ち悪かった・・・」
朝日「ごめんねうちの長谷部が」
長谷部「お前のところの俺は随分無茶をする個体だったようだな」
朝日「いい意味で主の影響を受けたんだよ」
長谷部「悪い意味だろ」
朝日「は?」
一期「まぁまぁ落ち着いて。朝日、傷痕は消さなくていいのか?」
ふと、自分の腕を見る朝日。
朝日「うん。私が私を許せる日まで、このままにしておく」
一期「そうか・・・」
南海「水を差すようで悪いんだが、朝日くんはこれからどうするのかね?」
朝日「・・・どうしようか。帰る場所がないから政府にお世話になるしかないね」
主「だ、だったら!うちの本丸が、朝日の帰る場所になれば良いじゃないですか!」
皆目を丸くしている。
主「こうやって出会ったのも何かの縁!だから、うちの本丸に来ませんか?」
それに、朝日を一人にしたら、いつか心が壊れてしまいそうな、そんな気がした。
朝日「でも、ここに私もいるんじゃ」
一期「いや、朝日はまだいなくてね。兄弟皆、お前に会いたがっている」
長谷部「不動や小夜も喜ぶだろう。・・・日光もな」
南海「うんうん。僕たちは大歓迎さ」
朝日「・・・じゃあ、仇を討つまでの間、お世話になろうかな」
主「む・・・。仇を討ったあとも、ずっとここにいてください!」
朝日「え・・・。考えておくよ」
現在
長谷部「知ってますか?あいつの腕の傷、少し薄くなってるんです。他の傷がどうかは知りませんが。だから、少しずつ前に進んでるんだと思います」
主「そうですね」
長谷部「それにあいつは、仇を討つまで意地でも生きますよ。そういう奴なんです」
主「それに、怪我して帰ってきても、僕がいますしね!なんだって治しますよ!」
長谷部「頼もしいですね」
主「さぁ、今日も頑張りましょう!」
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作者名:兼さんの耳飾り | 作者ホームページ:http://yuzunoki
作成日時:2023年3月29日 19時