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時間遡行軍 ページ40

朝日side
高次「暫くはここにいると良い。その様子では、宿もとっておらぬのだろう」
朝日「助かるよ」
物吉「ありがとうございます」
朝日「・・・一つ気になるんだけど、高次はどうして私を持ってるの?」
高次「200年前、福岡に新撰組が出来たとき、当時の局長が藩主から賜ったのだ。本来は執務室に置かれているのだが、今日明日、私の刀を修理に出していてな。やむを得ず、といったところだ」
石切丸「成る程」
高次「・・・お主らは、この世界を調査に来たのだな?」
鶴丸「そうだが?」
高次「関係があるかは分からぬが、ここ最近、妙な化け物を見たと言う報告が相次いでいてな。落武者の様な格好をしたものだそうだ」
鶴丸「そりゃ時間遡行軍だな」
高次「時間遡行軍?」
朝日「歴史を変えようとしている奴等のこと」
やっぱりこの世界にも時間遡行軍はいるんだね。
太鼓鐘「何処に現れるんだ?」
高次「夜の静まり返った町だそうだ」
朝日「太鼓鐘、物吉、夜に調査に行こう」
鶴丸「俺も行くか」
物吉「いえ、大丈夫です」
太鼓鐘「怪我したら危ねーだろ。」
鶴丸「だが隊長として、調査に赴くべきだろう」
朝日「はっきり言う。足手まといになるから来るな」
日本号「素直じゃねぇな。太刀のお前じゃ心配だから来るなって言えねぇのかよ」
朝日「本当のことを言ったまでだけど?」
鶴丸「冷たいな朝日は・・・」
高次「夜に朝日たちは外に出るのだな。では裏口を解錠しておく」
朝日「助かるよ」



物吉「見当たりませんね」
かれこれ二時間くらいは探してるけど、中々見当たらない。
太鼓鐘「本当はただの幽霊だったとか!」
それもそれで怖いけど。
でも一つ、引っ掛かることがある。
物吉「それもそれで怖いですけど・・・。僕、一つ気になることがあるんです」
朝日「本当に、それは私たちの知る時間遡行軍なのか、かな?」
物吉「はい」
太鼓鐘「どういうことだよ」
朝日「こちら線の時間遡行軍は、私たちの知る奴等の戦い方はしないってこと」
物吉「不思議な力を持っていて攻撃してきたり、とか」
朝日「・・・ここはある意味、私たちにとって、歴史改変された世界だね」
太鼓鐘「なんか、変な感じだな」
朝日「もしかしたら、普段私たちが戦ってる時間遡行軍はこちら線の時間遡行軍なのかもしれないね。そして、こちら線の者が戦っている時間遡行軍が私たちのいる世界の時間遡行軍。お互い、正しい歴史に戻すために戦っている」
物吉「複雑な気持ちになりますね・・・」

あちら線の敵→←いちと大将組



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作者名:兼さんの耳飾り | 作者ホームページ:http://yuzunoki  
作成日時:2023年3月29日 19時

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