演練 ページ35
三日月side
三日月「行ってしまったな」
日向「うん」
役員「残った皆様方で部隊を編成します。
第一部隊隊長、三日月宗近。隊員、日向正宗、謙信景光、堀川国広、宗三左文字、和泉守兼定。
第二部隊隊長、獅子王。隊員、今剣、不動行光、南泉一文字、陸奥守吉行、蜻蛉切。
第三部隊隊長、燭台切光忠。隊員、前田藤四郎、平野藤四郎、大倶利伽羅、山伏国広、江雪左文字
第四部隊隊長、歌仙兼定。隊員、骨喰藤四郎、鯰尾藤四郎、泛塵、同田貫正国、鳴狐。
早速ですが、第一部隊は演練に参加してください」
政府の刀もたまに演練に参加するのだ。
三日月「あいわかった」
審神者「では、よろしくお願い致します」
役員「お願いします」
日向「三日月さんは、修行解禁までいくつ？」
三日月「一つだ。日向、お主は？」
日向「二つだよ」
政府の刀は誉を一定数取ることで修行に行くことが許されるのだ。
三日月「朝日が来てからは誉を中々取れなくなったからな。ここで取っておこうか」
役員「では、演練開始！」
相手は一期一振、朝日藤四郎、骨喰藤四郎、鯰尾藤四郎、薬研藤四郎、乱藤四郎。
全員極だ。
和泉守「どうする。三日月」
三日月「各々自由に戦え」
面倒は嫌いだ
堀川「えぇ！？作戦決めた方がいいんじゃないですか？」
宗三「相手くらい決めてください。陣形などは良いですから」
三日月「ふむ。では、一期一振対和泉守。骨喰対謙信。鯰尾対堀川。乱対日向。薬研対宗三。俺は朝日とやろう。姿を見せた瞬間、相手に飛びかかれ」
全員「了解！」
薬研「どうする。朝日隊長」
朝日「三日月のことだから作戦を嫌って一対一仕掛けてきそうなんだよね。いち兄はたぶん和泉守で骨喰が謙信。鯰尾が堀川、薬研が宗三、乱が日向。で、三日月は私。陣形は組まなくていいよ。その相手を探して」
全員「了解！」
三日月「中々仕掛けてこぬな・・・」
朝日「そうかな？」
三日月「何っ！？」
間一髪、朝日の攻撃をかわす。
朝日「今のを避けるって凄いね。・・・いや、避けきれてないか」
背中に痛みが走る。
朝日「きみの敗因は作戦を立てなかったことかな」
三日月「流石は朝日だ」
朝日「主が見てるからね。負けるなんてこと出来ないよ」
その瞳には強い意志が宿っていた。
朝日「あ、おーい。いち兄！」
一期「向こうは片付いたよ。他の皆も終わったみたいだ」
朝日「やったね」
刀を構え直す。
朝日「三日月の手癖は把握済みだよ」
まさにその通りだった。
俺たちはあっさりと負けてしまった。
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年3月29日 19時
