本丸の中 ページ4
朝日side
太鼓鐘「うわ、やっぱ中も凄い」
日向「全然手入れされてないね」
？？「逃げろ」
朝日「うわっ！」
刀を手に持った長谷部がいた。
言霊を使われているのか、此方に敵意はない。
長谷部「政府の、刀。逃げろ。でないと、お前たちを折らなければならない」
朝日「と言われましても」
加州「お前が俺たちを折れるわけないじゃん」
日向「ここは任せて。やろう、太鼓鐘」
太鼓鐘「おう」
二人は懐に入り込み、鳩尾を殴る。
蛍丸「わー、痛そう」
長谷部は意識を失った。
日向「ごめんね。手荒なことをして」
加州「言霊使われたやつはこうでもしないと止まらないからしょうがないよ」
朝日「さてと、審神者の部屋を探そうか」
三日月「彼処ではないのか？」
三日月が指差したのは、唯一明かりのついてる部屋。
微かに戦闘音が聞こえる。
朝日「様子を見てくるよ。行こう、加州」
加州「うん」
中を覗く。と、そこには戦っている平野と前田が見えた。
二人とも泣いている。
加州「うわ・・・。って朝日！？」
考える前に体が動いていた。
二人の間に入る。
前田「あ、朝日姉さん？」
平野「何故ここに？」
二人の動きが一瞬止まる。
奥から声が聞こえた。
？？「お前、朝日！どうやって顕現した！？」
ここ本丸の審神者か。
私は主の刀だっつーの。
朝日「バーカ」
加州「あちゃー。程々にね。そいつの処分はまだ決まってないから」
朝日「わかってるよ」
威嚇のために少し殺気を放つ。
審神者「ひっ」
朝日「私は主の刀。あんたのじゃない。弟に何させてんの？」
審神者「て、手合わせを」
朝日「泣いてたけど」
審神者「・・・」
朝日「本当のこと言わないと、あの世行きになるけど」
審神者「っ！平野藤四郎、前田藤四郎！こいつを『殺せ！』」
平野「に、逃げてください。朝日姉さん」
攻撃を仕掛けてくる。
が、刃はここまで来なかった。
蛍丸「暴れられると聞いて」
加州「程々にね」
朝日「あんま傷つけないでよ」
蛍丸「りょーかーい」
朝日「さて、これでゆっくりお話出来るね」
審神者「す、すまない。許してくれ」
朝日「どこまでも馬鹿だなぁ。私たちが来たってことは、あんたは許されないんだよ」
審神者「あんたらは一体・・・」
朝日「私たちは政府直属第一部隊。さて、もうどういうことかわかったよね？」
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年3月29日 19時
