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79 気をつけるんだよ ページ30

「ええ〜何でAじゃないの? 僕、Aと任務に行きたい」

「Aさんはまだ新人です。五条さんの任務に同行できるレベルではありません」


今日も伊地知と遠出の任務。

いつになったら、Aとラブラブ任務に行けるんだ。


「悟。伊地知くんを困らせないの。任務、気をつけてね」

「Aこそ、僕が帰ってくるまで十分気をつけるんだよ」

「うん…悟の立場を悪くすることはしない。大丈夫」

「…そういう意味じゃねぇっつーの…」


Aは全然分かってない。

周りの補助監督達(♂)が、Aをどんな目で見てるのか。

傑…オマエのせいだぞ。クソッ…

Aをこんなに魅惑的にしやがって…

補助監督に推薦したの、間違いだったかもしれねぇ。

これじゃあ、疚しい狼の群れに可愛い兎を放り込んだも同然だ。

とりあえず、六眼(視線)で牽制したけど…

心配すぎる。

さっさと任務を終わらせて即行で帰ってこよう。















「Aさん」

「はい?」

「お昼、一緒にどうですか?」

「ごめんなさい。私まだ仕事が…」

「いやいや…ご飯を食べる時間くらいあるでしょう? さぁ行きましょう」

「え、ちょっと! 離してください!」


強引な補助監督さんだな…名前何だっけ?

まぁ、ご飯を食べるくらいいっか。

悪いことをする訳じゃないから、悟の迷惑にはならないし。

仕事は後で挽回すれば…


手を引かれたまま外を足早に歩く。

この人…女性の扱いがなってない…

歩幅を合わせてくれないどころか、自分のペースで進んでいくから私、若干小走りなんだけど!

はぁ…

傑と悟がハイスペックだったと、今更ながら実感する。

あの二人なら、こんな強引に自分のペースで進んだりしないもの。

いつも私を気遣って合わせてくれる…


「…ふふ…私…凄い贅沢だ…」

「いいですね! 贅沢なランチしに行きましょう!」

「あ、いえ…普通で大丈ぶっ…!?」


突然、前を歩く補助監督の足が止まり、背に隠される形で手を引かれて、おもいっきり彼の背中に鼻をぶつけた。

ちょっと! 一体何なの!?


「おい。これ、どういう状況?」

「え、悟?」


補助監督の肩越しに覗くと、目隠し姿の悟が腕を組み、行く手を塞いでいた。


「五条さん!? 任務は!?」


声を裏返して怯えた補助監督が、私の手を振り払うように放す。

もう! 乱暴なんだから…っ!!


「あ?…んなのもう終わったよ。俺にとっては1級も特級も雑魚だからな」

「さ、さすがです!」

「それより、Aをどこに連れて行くつもりだよ」

「いえ…どこにも…あはは…」


目隠しを下ろした悟。

綺麗な瞳の圧が凄い…

怖っ…!!


*

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設定タグ:夏油傑 , 五条悟 , 呪術廻戦   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ゆずあ | 作成日時:2022年12月24日 9時

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