51 地雷 〜過去編� 繊匕涵�side〉 ページ2
ﾁｬﾎﾟﾝﾁｬﾎﾟﾝ…ﾁｬﾎﾟﾝ…
ミルクたっぷりの熱めの紅茶に角砂糖を５個、躊躇い無く放り込んで小さなスプーンでかき混ぜ溶かしたところでスマホが震えた。
メッセージの着信音……続いて電話の着信音…
はい、ダメダメ〜
僕は今、癒しのティータイムに突入したばかりだから任務とか無〜理〜
華麗にスルーを決めて、紅茶をひとくち。
「んーっ！ 甘くて美味い！ 癒される〜」
ブブッ…ブブッ…
マナーモードにした途端に再度鳴り出す電話。
あぁもう…誰だよまったく…
「はいはあぁい」
「悟！ すぐに出ろお前は！」
「夜蛾センセ〜だって僕、今束の間の休憩中だよ？」
「それは悪かった。だが緊急事態だ」
「緊急任務なら他の１級術師に行かせなよ」
「相手は特級の疑いがある。お前にしか頼めない」
「あっそ……で、誰の任務？ 場所は？」
「担当はAだ──」
Aの名前を聞いた瞬間、スマホを耳に当てたまま部屋を飛び出した。
「──祓除対象は２級だったんだが、何故か特級と思われる呪霊が任務地に現れたらしい」
「了解！」ﾌﾟｯ…
夜蛾学長の話を聞きながら、駐車場で待つ伊地知のところまで辿り着く。
あらましを聞いて電話を切り、学生時代から馴染みのある気の置けない補助監督の背中を見つけ呼びかけた。
「伊地知！」
「五条さん、すぐに出発できます！」
「さすが！ Aのとこまで頼んだよ」
「はい！」
付き合いが長いせいか、伊地知の性格か。
僕の考えや行動を読んでいる伊地知には、日々助かっている。
悔しいから本音は言ってやらないけど。
「五条さん、着きました」
「こんなところに２級の女の子ひとり派遣したの？」
「はい。指示書どおりなら…」
「ほんと、上の連中も大概、頭がイカれてるよね」
辿り着いた場所は、普通の女の子なら怖くて一人でなんて絶対に近寄らない廃屋だ。
本来は治安が良くないと予想できるこういう場所に、女性の術師を１人で派遣したりしない。
たとえ派遣するとしても、もうひとり加える。
術師と言えども男数人に襲われてしまえば、女性に為す術はないからだ。
なのに男尊女卑の呪術界では、たまに女性の術師に対してこうした嫌がらせのような任務をあてがう。
「Aに何かあったら、上の奴ら全員に報復してやる」
「五条さん！ トラブルはダメですよトラブルは！」
「僕の
「曲がりなりにも教師なんですね」
「伊地知〜曲がりなりにもは余計」
頬をつねってやると、伊地知は大袈裟に反応するから面白い。
*
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うさぎのおもち(プロフ) - ゆずあさん» ゆずあさんコメントへのお返事ありがとうございます。本当に素晴らしかったです。同じ思いで嬉しいです笑千年の恋の方も読ませて頂いています！是非最後まで読ませていただきます！( ߹꒳߹ ) (11月28日 22時) (
レス) id: 2be3f74d8b (このIDを非表示/違反報告)
ゆずあ(プロフ) - うさぎのおもちさん» 熱いコメント＆感動＆号泣！こちらこそありがとうございます！(*T▽T*) 実は私も陰ながら宿儺との未来を応援していました笑 なので宿儺との物語は『千年の恋』で、思いつくまま気が済むまで書こうと決めています。見届けていただけると嬉しいです(*>∀<*)♪ (11月27日 23時) (レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
うさぎのおもち(プロフ) - 宿儺と主人公を応援してたのでめちゃくちゃ読んでてしんどかった(泣)めちゃくちゃ号泣して頭痛いです笑また宿儺と出会って結ばれて欲しいです泣ほんとに素晴らしいお話読ませていただきました。次の作品も楽しみにしています。本当にありがとうございます (11月27日 22時) (レス) @page49 id: 4b465d9ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずあ(プロフ) - みぃさん» 早速のコメントありがとうございます！頭の中でごちゃごちゃしている物語を整理しながら、ご期待に沿えるよう焦らず更新していきます！♪(/ω＼*) (2021年12月17日 6時) (レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 続編おめでとうございます！！この先の展開がとても気になります！更新楽しみにしてますね♪(◍•ᴗ•◍) (2021年12月17日 2時) (レス) id: c397bf8382 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずあ | 作成日時：2021年12月16日 19時
