※ 47 千年の恋人�А匳頻�side〉 ページ47
『全員、
腹の底から込み上げる憎しみのままに叫んだ後の記憶は曖昧だ。
ただ、Aを殺した“人間”に分類される奴らは全員、その場で形すら残さず片っ端から屠った。
到底敵わない強い力を持つ者に畏怖の念を抱くと、その恐怖に駆られるままに暴走し、集団ともなれば残虐な攻撃を
一心不乱に術を使い続け、気づけば独り、血の海の中心に立っていた。
必中の領域を無理に破った為、自らも深い傷を負い血まみれだ。
反転術式で身体の傷はすぐに癒える…が…
無数の刃でズタズタにされ、形を成さないAの亡骸は、屋敷の庭の薔薇の根元に
そして見つけた…人の形になり始めた小さな胎児。
Aは懐妊していたのだ。
今朝、「早く帰って来てくださいね」と言っていたのは、おそらく腹の子のことを報告するため…
胸が軋む。
もう少し早く帰ってきていたなら、あるいは…
そう考えずにはいられなかった──…
Aを殺せと命じた人間共は一族の末端まで辿り、全員俺が呪殺した。
そのせいで俺は、呪術師ではなく呪詛師となり、没後も強い恨みの念が残った結果、『呪い』そのものとなった。
どうやら、国の英雄だと思っていたのは俺と領地の者達だけで、その他の国民は一人残らず俺を…俺の持つ強大な力を恐れていたらしい。
女を送り込んで油断を誘い、寝首をかこうとするほど…
だが、Aは一度も俺を殺そうとはしなかった。
片鱗を見せたこともない。
『俺達が心を通わせた』
それが
強烈な呪いとなった俺は、人間に復讐するかのごとく、女と子供の呪殺を繰り返し、その肉を喰らい続けた。
あの日、俺が受けた悲しみと苦しみ、怒りと恨み、唐突に独りになる恐怖。
あの時の俺と同じ感情、それ以上の絶望を人間共に味わわせてやるために。
人間を殺し血を浴びるその度に、人間共の恐怖は膨れ、俺の呪力は増していった。
そうして百年の月日が流れ…
いつしか天災に近い力を手に入れた俺は、呪霊達の頂点に君臨する『呪いの王』と称されるようになっていた。
もはやどんな呪術師も、俺には歯が立たない。
そんな時。
「宿儺さま？」
ある村で、前世の記憶を保持したままのお前に出逢った。
離れていた時間は一瞬で埋まり、お互い言葉もなく抱きしめ合い、深く口づけ、温もりを確かめ合ったのだ。
*
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ゆずあ(プロフ) - みぃさん» ご愛読ありがとうございます！続編を楽しみにしていただけて嬉しいです(’-’*)♪ 近いうちにUPしますので、また遊びに来てくださいね！ 完結までよろしくお願い致します！(^人^) (2021年12月13日 0時) (
レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
ゆずあ(プロフ) - ミーコさん» ご愛読ありがとうございます！ 楽しんでいただけて私も嬉しいです(*´∀`)♪ 漠然と想い描いている最後を何とか文章に乗せて完結まで頑張りますので、よろしくお願い致します！(*-ω人) (2021年12月13日 0時) (レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます♪続編嬉しいです！楽しみにしてますね(人 •͈ᴗ•͈) (2021年12月12日 20時) (レス) @page50 id: c397bf8382 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - 続編ありがとうございます!いつも楽しみながら読んでいます!続編がんばって描いてください!楽しみに待っています! (2021年12月12日 17時) (レス) @page50 id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずあ(プロフ) - ミーコさん» 応援コメントありがとうございます！キュンキュンいただけて嬉しいです！宿儺&五条&虎杖との絡みとか書きたいことが沢山あって１話詰め詰め型ですが、完結まで頑張りますので、最後までお付き合いいただけると幸せです。(*^ω^)♪ (2021年11月28日 20時) (レス) @page33 id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずあ | 作成日時：2021年11月6日 18時
