4 好かれやすい体質〈五条side〉 ページ4
「！」
やっぱり、嫌な予感は当たったらしい。
Aの傍に両面宿儺の気配を感じた。
大方、怪我をした悠仁が医務室に行って…ってところか。
「早く戻らないと、だな」
──バシュウウゥゥ…
「はい終了〜。今回も楽勝！ 僕って天才！」
“あの事件”の後、僕の能力が上がったことで相棒がいない独りきりの任務が多くなった。
自画自賛するくらいは許して欲しい。
あり得ないけれど、もしここにAが居たなら…
「さすが五条先生！ かっこよかったです！」
とか、可愛い笑顔を広げて言ってくれそうだ。
想像して頬が緩む。
Aは…
いつも僕の欲しい言葉をくれて、欲しい空間を作ってくれる珍しい存在。
Aの傍は安らぎと癒しに満ちていて、任務後はつい無意識に医務室へと足が向いてしまう。
「不思議な子だ」
しっかし…両面宿儺はAのどこに興味を持ったんだ？
奴の思惑に、Aが利用できるとは思えないけど…
まさか…それが目的じゃない…？
「だったら、厄介だなぁ」
Aは何故か特級呪霊に好かれやすい。
彼女が生徒だった時の任務で数度、特級呪霊に“囚われた”事がある。
任務内容は２級術師でもこなせる程度の呪霊討伐だったのに、何故か特級呪霊が任務地に現れた。
一緒に行った呪術師が慌てて帳から逃げ出て、Aの拉致が発覚。
外界から遮断され、時間の流れも感じさせない空間に数日拘束されて…
巧妙に隠された領域をやっと見つけて助け出した時のAは、顔面蒼白で精神を壊されかけていた。
「あの時の二の舞はゴメンだ」
帳を解いて、待っていた伊地知の運転する車に乗り込む。
Aが気がかりだ。
「五条さん、お疲れ様でした」
「伊地知、全速力で高専戻って」
「え、はい！」
安全運転の全速力。
伊地知の運転は疲れた身体に心地良い。
高専に着くまで少し眠るか…
目隠しの下、ゆっくりと目を閉じる。
瞼の裏にAの柔らかな微笑みが浮かび、心地良い車の揺れと相まって、すぐに睡魔が訪れた――…
…――
「五条さん、着きましたよ」
伊地知の声で目が覚める。
久々に熟睡していたらしい。
「今日はもういいよ、ゆっくり休んで」
「はい！ ありがとうございます！」
涙目で頭を下げた伊地知を背後に残し、歩を進める。
高専の
「ただいまー、Aいる〜？」
電気は点いているのに返事がない。
静まり返った医務室の中、嫌な汗が背中を流れていった。
まさか、もう…ッ
*
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ゆずあ(プロフ) - みぃさん» ご愛読ありがとうございます！続編を楽しみにしていただけて嬉しいです(’-’*)♪ 近いうちにUPしますので、また遊びに来てくださいね！ 完結までよろしくお願い致します！(^人^) (2021年12月13日 0時) (
レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
ゆずあ(プロフ) - ミーコさん» ご愛読ありがとうございます！ 楽しんでいただけて私も嬉しいです(*´∀`)♪ 漠然と想い描いている最後を何とか文章に乗せて完結まで頑張りますので、よろしくお願い致します！(*-ω人) (2021年12月13日 0時) (レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます♪続編嬉しいです！楽しみにしてますね(人 •͈ᴗ•͈) (2021年12月12日 20時) (レス) @page50 id: c397bf8382 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - 続編ありがとうございます!いつも楽しみながら読んでいます!続編がんばって描いてください!楽しみに待っています! (2021年12月12日 17時) (レス) @page50 id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずあ(プロフ) - ミーコさん» 応援コメントありがとうございます！キュンキュンいただけて嬉しいです！宿儺&五条&虎杖との絡みとか書きたいことが沢山あって１話詰め詰め型ですが、完結まで頑張りますので、最後までお付き合いいただけると幸せです。(*^ω^)♪ (2021年11月28日 20時) (レス) @page33 id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずあ | 作成日時：2021年11月6日 18時
