虹色家族

悪いのは（リクエスト） ページ43

学校は嫌いだ

どうしても休みがちや早退、遅刻も多い

友達も少ないし、だけど行けってうるさいから行く

夢も希望もないし行く意味がわからない

だけど、要領が良いからかそこまで成績は悪くない

家でも勉強出来るのに行かないかん理由がわからん

今は体育。出来なくもないがしんどいと嘘をついてサボる

教室でレポートと出席日数稼ぎの課題をやる

すると、クラスメートの男子三人が

Aは小学校からずっと一緒、確か兄貴が亮ちゃんたちと同級生

Bは好きな女子が俺のことを好きらしい、噂だけど

Ｃはよく知らない。まあ、成績が悪いくらいかな

Ｃ「良いね〜、いつもサボれるやつは」

いつものこと無視やな

めんどくさいから片付けて教室を出ようとする

B「やめろよ、両親もいなくてかわいそうなやつなんだから」

かわいそう、そんなん言われなれてるよ

Ｃ「この間見たよ、兄ちゃん車椅子なんだろ。大変だな。お前の面倒もあるのに」

一瞬、イラつくが章ちゃんの優しい笑顔が頭をよぎる

ここで怒ったら章ちゃんが悲しむ

B「Ｃ、お前が好きなアイドルの曲作ってるのこいつの兄貴って知ってるか？」

Ｃ「嘘。知らんかった。何人兄弟おんねん、母ちゃんそれで死んだん？」

す ばるくん、おかん。ごめん。

B「なあ、兄弟そろって、イケメンで要領良くて、体悪いん？」

A「頭悪いやつもいるよな？確か、亮くん達のすぐ上の兄貴、俺の兄ちゃん言ってた。いつもメモしたり、写真撮って変わってるって。そういえば曲作ってる兄貴、まだ生きてたんだな。もうとっくに死んだんだと思ってたから、亮くんに会った時に聞いちゃった。救急車乗ってたの忠 義って、そしたら兄貴だって言うから、生きてんだって」

忠 義「そしたら亮ちゃんは？」

A「何も言わんかった。本当はいなくなれば良いって思ってるんじゃない？」

その瞬間、俺は我慢の限界でそいつを殴った

殴りかかってきたBを避けて殴る

Ｃに殴られるが体格では負けないので殴る

忠 義「俺のことは良い。我慢出来ることも多い。家族のことも、事実ならある程度我慢出来る。だけど、推測で悪く言うな。」

叫んだ時にちょうど他のクラスメートが戻ってきた

そして、ケンカを止めた

俺は全て言葉、静止を無視して玄関まで歩く

殴られたところより、殴った手が痛くて

悪口言われた心より、あの時亮ちゃんが言われた時の気持ちを考えて苦しくなった

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