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照史
一日中ほんまのほんまにしんどそうで、
ぐったりという言葉がぴったりだったしげ。
外がすっかり暗くなった頃には熱が上がりきったのか、
青白かった頬を真っ赤に染めて、
ちょっと表情が明るくなった。
重岡「 げほっ、ふふっ 、… ごほっ ……ひひ、」
桐山「 なぁ、お願いやから咳の合間に笑うんやめて」
中間「 怖いて、サイコパスやわ」
熱が高すぎてベッドにおることしかできないんやけど、
俺らの姿を見ながら暇を潰してるらしいしげは、
柔らかい表情で、とにかくご機嫌。笑
別に俺らが笑かしにかかってるわけやないのに、
酔っ払いのように、ゲラで困る。笑
中間「 なぁ、なんかあったん?」
重岡「 … へ?」
中間「 嫌なことでもあったん?って」
子ども相手に話しているような聞き方
でもそれが今のしげにはなんかぴったり。
ケラケラ笑っとったのが、分かりやすくしゅんと小さくなって、
その「なにか」を思い出したような複雑な表情になる。
重岡「 …さみしかった 」
中間「 そっちかい 」
ほんで、この子も、
単純なことを難しくする天才なんよなぁ。
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中間「 寝え」
重岡「 …やだ、」
桐山「 寝え」
重岡「 嫌や」
中間「 なんでやねん」
瞼を重たそうにしながら、
今にも寝そうなところを何故かぐっとこらえて瞬きを繰り返す。
重岡「 … だって、…せっかくみんなおるんやん 、」
壁の向こうから聞こえてくる崇裕と望の笑い声とか、
もんちと流星のトーンの落ち着いた話し声に、
それはそれは愛おしそうに耳を澄ましながら呟くもんやから。
桐山「 可愛いこと言うやんかぁ〜」
俺やってしげに対する弟を思うみたいな気持ちが爆発して、
頭を撫でくりまわすと、
中間「 え、寝たやん」
一瞬で寝た。笑
小瀧「 あれ、寝たんー?」
濱田「 俺もゲラなしげちゃん見たかったわぁ」
妙なタイミングで残りのメンバーも部屋に揃う。
うちのセンターは散々ベタベタして可愛がられて、
冷えピタしてちょんまげして、爆睡中。
中間「 ほんまこいつは距離感バカ。」
桐山「 また言うとる。笑」
ほんで、やっぱり真ん中におんねんなぁ。
end
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shihok0712(プロフ) - しげちゃんとメンバーのやりとりが優し過ぎて,何回もシリーズごと読み返してます。メンバーにとってしげちゃんはまさに手のかかる子ほど可愛い,という言葉そのものな存在なんやと思います。これからも沢山の物語を楽しみにしています。 (4月17日 13時) (レス) @page15 id: ebf12df227 (このIDを非表示/違反報告)
なな - こゆずさん!更新ありがとうございます!今回のお話も凄く素敵でした!!これからもこゆずさんのペースでいいので更新楽しみにしていますね!! (2021年10月10日 0時) (レス) id: 3176ccab77 (このIDを非表示/違反報告)
たくたるゴまム。(プロフ) - またまた素敵なお話をありがとうございます!次の更新も楽しみに待ってます! (2021年5月16日 10時) (レス) id: 908144d194 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - かみしげのお話待ってました!!いつも本当に優しいお話をありがとうございます。これからも楽しみにしています!! (2021年5月16日 6時) (レス) id: e344ea4f1b (このIDを非表示/違反報告)
こゆず(プロフ) - みゆさん» 嬉しすぎるコメントにひっくり返りそうです、!!!作品を愛してくださって嬉しいです。涙 これからも毎日読んでくださいね!笑 (2021年5月16日 1時) (レス) id: 8e4d395d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こゆ | 作成日時:2021年1月15日 12時