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大毅
こんなに迷惑かけた挙句の果てに、
「 優しくしないで」 なんて、
くそ面倒くさいし、格好悪すぎ。
結局その優しさに甘えて、3人家まで着いてきてくれて、
リビングおりたいってわがまま言うて、
ソファで寝落ち。
まどろみながらキッチンから聞こえる生活音に耳をすませて、
夢と現実を行き来してたら、
濱田「 落ちてまってるやん、… え、起きとる」
ブランケットを掛け直してくれようとしたはまちゃんと
バッチリ目が合って笑われた。
重岡「 … ん、んん」
喉が焼けるように痛い。
なんか喋ろうと思っても、口から空気が漏れるだけやった。
濱田「 うわ、完全にやられてもうたな 」
桐山「 起きたん?うどん作ったから少し食べようや」
照史の声に導かれるまま身体を起こすと、
全身が鉛みたいに重かった。
食欲はないし、喉も痛い。
でも目の前に出されたうどんは、湯気が出てて
なんか食べる気になって。
鼻が死んどって匂いも味もなーんも分からんかったけど、
温かいものが胃に入る感覚は、心地よかった。
桐山「 味せーへんねんな」
重岡「 うん、」
濱田「 その喉と鼻やしゃあないよな 」
中間「 なぁ、前からやろ」
重岡「 … へ?」
淳太がなんかズバッと切り込んでる。
言うたっけ?言うてへんよな。
重岡「 …知っててくれてんねや、」
ちょっとびっくりしたけど、
口からは素直にそのまま言葉が出た。
中間「 何があったかはわからんで?言わんと。
でも何かあったんやろなってことはわかるて」
あぁ、もう。
こういうところ。
デリカシーなくてストレートなのに、優しい。
淳太は根っから優しい。
中間「 泣くなって」
重岡「 うるさい、泣いてへんわ」
また強がって言い返すと、
そんな声や全然怖ないわって照史が笑う。
せや、あのあと照史と飲んだ酒は、美味かってん。
濱田「 あのさぁ、しげちゃん割とわかりやすいねん。俺らにとっては。
だから大丈夫やで、ひとりやないから」
はまちゃんの言葉は、いつも柔らかい。
柔らかくて安心してしまう。
重岡「 ……もー…っ、」
兄「 あはは!笑」
やから言うてんねん、
甘いのは癖になって、自分が弱くなってまうからって。
end
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shihok0712(プロフ) - しげちゃんとメンバーのやりとりが優し過ぎて,何回もシリーズごと読み返してます。メンバーにとってしげちゃんはまさに手のかかる子ほど可愛い,という言葉そのものな存在なんやと思います。これからも沢山の物語を楽しみにしています。 (4月17日 13時) (レス) @page15 id: ebf12df227 (このIDを非表示/違反報告)
なな - こゆずさん!更新ありがとうございます!今回のお話も凄く素敵でした!!これからもこゆずさんのペースでいいので更新楽しみにしていますね!! (2021年10月10日 0時) (レス) id: 3176ccab77 (このIDを非表示/違反報告)
たくたるゴまム。(プロフ) - またまた素敵なお話をありがとうございます!次の更新も楽しみに待ってます! (2021年5月16日 10時) (レス) id: 908144d194 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - かみしげのお話待ってました!!いつも本当に優しいお話をありがとうございます。これからも楽しみにしています!! (2021年5月16日 6時) (レス) id: e344ea4f1b (このIDを非表示/違反報告)
こゆず(プロフ) - みゆさん» 嬉しすぎるコメントにひっくり返りそうです、!!!作品を愛してくださって嬉しいです。涙 これからも毎日読んでくださいね!笑 (2021年5月16日 1時) (レス) id: 8e4d395d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こゆ | 作成日時:2021年1月15日 12時