迫る影 ページ2
啓太side.
あれから事務所に戻って
撮影を終えた後…
夢乃からの連絡で夜会う事になった。
もうこれ以上協力は出来ない事を
伝えるチャンスだ。
これで夢乃がどう出るか分からないのと
もしかしたら周りに東條やその仲間が
いるかもしれない事を考えて
HIROさんと翔さん、伸之には
夢乃に会う事を伝えて事務所を出た。
翔「気を付けて行けよ！俺たちは近くにいるからな！」
啓太「翔さん、ありがとうございます！」
いつも夢乃に呼び出されるビルに着いた。
夢乃「早かったわね。」
啓太「…夢乃、今日のあの記事はなに？俺たちが結婚なんてするわけないだろ？」
夢乃「あら？私は結婚してもいいと思ってるわよ。啓太と結婚すれば、私は東條との関係を隠せるし、あの子にも見せつけられるし。メリットしかないわ。」
啓太「俺は無理だ。夢乃と結婚もしないし、これ以上Aを傷つける事はしない！」
夢乃「そう？いいわよ。」
なに考えてんだ、こいつ。
夢乃「Aを傷つける事はしない…ね。そんなに大切なのね。」
啓太「大切に決まってる！」
夢乃「そう。そんなに大切なのに、彼女のピンチに側にいてあげられないなんて彼氏失格ね。」
啓太「おい！？どういう意味だよ、それ！」
夢乃「そのままの意味よ。」
啓太「お前、Aに何した！？」
夢乃「最初に裏切ったのはあなたよ！全部話したんでしょ？私たちのこと。」
啓太「それは…。」
夢乃「今頃、東條が好き勝手やってるわよ？」
啓太「お前！」
夢乃「私にとやかく言ってる間に大切な彼女がどうなってもいいの？」
啓太「くっそ！」
慌ててビルを出て
近くにいた翔さんに連絡を入れた。
少し前にAから着信があった事に
この時、気付く…。
.
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作者名：yuzu. | 作成日時：2020年4月12日 0時
