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冷えきった、 ** ページ35

淳太



雑誌の仕事もおわって、やっと身体温まってきた 。




あとはもう帰るだけやから
照史と話しながら荷物の整理しとった 。





中間「 おつかれー。」


重岡「 、おつかれ…」




最後やったしげが戻ってきたんやけどなんか様子が変。

おれらが身支度してるそばで 、
そのままソファに座ってしまうし、


重岡「 … っ、」



身体を抱えるようにしてぎゅっと
うずくまってしまった。




中間「ちょ、どないしてん、具合悪い?」


背中をさすろうと手を置くと 、震えてるのに気づく 。




中間「大丈夫か?寒いんな?」

重岡「 淳太 さむくないん? おれめっちゃっ、 …さむ っ、」





顔色も顔つきもロケ直後とまったく変わってへん 。
なんで気づいてあげられへんかったんやろ 。


数時間たっても寒さが引かないことに困惑してるのか
めっちゃ不安な表情しとる。





桐山「ほらしげ、これも着 。いまあったかいの買うてくるな」


照史が一回着たアウターを脱いで、しげに着せてくれる。



中間「 熱は…… 、ってかお前 つめた…」


こんなに暖房の中にいるのに、ふぶきの中にいるような体温。
あかん、身体冷えきってる。



壊れるんちゃうかってくらい設定温度マックスにして、
抱きかかえるようにして身体をさすってみる。




重岡「 …… んん 、 さむ … っ 、」


どうしようもできないで泣き出す子どもみたいに、
ぐりぐりとおれにしがみついてきて 。



中間「 寒いな 、いま照史が買うてきてくれるからな」


桐山「ごめんお待たせ 、体温計も借りてきた」





照史がお茶を飲ませて 、おれが体温 計って 。
もうしげはされるがまま。



桐山「 うわまって 、31℃やって、壊れてへんよな?」

中間「 まじ?でも身体冷たすぎるからありえるやろ」



低体温症、て言葉が頭に浮かんで すぐに病院に連れ込もうかと思ってんけど

重岡「 いやや、… いややっ、いかん」


しげが頑なに行きたないっていうから
仕方なくおれんちに連れ込んだ 。

冷えきった、 ***→←冷えきった、(黄)*



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作者名:こゆ | 作成日時:2018年3月20日 8時

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