rainbow box ！second (ページ25)

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幼心 ** ページ25

神山

カメ「ん〜〜いいね〜！！もっと自由でもいいよ！」

蒸し暑い都内から出発したから、森林の中ってほんまに気持ちいい。

本格的なアスレチックやったり、
バーベキューしたり、

オフに密着してるみたいな、もっと言えばご褒美みたいな撮影。

しげも今んとこ順調。むしろいつもより元気。笑

神山「な、マネさん。ちなみにしげ何度やったの？」

マネ「 38.5℃です。ほんま、しげくんの身体どうなってんやろ。」

嘘やろ、それは見方変わってくる。

あんな飛び跳ねてて平気なんかな。

神山「流星、しげ38.5℃もあるらしいで」

藤井「んー。俺もさっき触ったときやけに熱いなとは思ってん。」

向こうで休憩してるのんちゃんがしげに水を渡してて、
さりげなく様子を伺ってるのが伝わってくる。

俺らは気が気やないんやけどなぁ。

なんも考えてへんのは本人だけや。笑

小瀧「なぁー！ちょっと来て来て。」

バーベキューの片付けしてた頃。

のんちゃんが俺らに手招きをする。

神山「なになに … あ、気持ちよさそー。笑」

藤井「えーっ、まじか。ほんま野生やな。」

寝息が聞こえるしげを囲んで笑ってたら、

またパシャっと、シャッターがきられていく。

いい絵やろうな、ふつうに。

小瀧「ハンモックで揺れてたら、寝てたんやけど。笑」

藤井「やっぱり赤ちゃんやん。笑」

起こしますか？って聞いたら、もう終盤だったからいいって。

片付け終わったら俺らも少しハンモックで仮眠したり、
なんかほんまこれが仕事なんてって感じで1日が終わった。

神山「しげ、起きて。帰るで」

しげが体調崩してるの知ってくださってるカメラマンさんは、
起こさなくていいよって言って、先に帰ってしまった。

しげ挨拶出来なかったって落ち込まんとええな、と思いながら身体をゆする。

重岡「 … ん、 …… 」

ゆっくり重たそうに瞼を持ち上げたしげ。

いつの間にか真っ赤に充血した目が俺をとらえると、不安げに揺れた。

もうその一瞬でわかる、彼の不調。

神山「起き上がれる？肩かそうか。」

重岡「 … ううん、 …」

自力で起き上がって歩き出したしげやけど、
足どりはフラフラしてて危なっかしい。

小瀧「しげ、背中乗り。」

藤井「あっ、」

のんちゃんが見かねて肩に手を置いた瞬間、ゆっくり崩れ落ちた。