うとうと **** ページ17
大毅
身体がしんどくて寝返りをうとうとしたら、何かにぶつかる。
「 あ、 こたき …… 」
そうやん、なんか眠気と熱で、
勢いに任せてやばいことお願いした気がする。
「 ん〜… あ、 ふふっ 。起きとんのかい 笑」
小瀧がこっちに寝返りうって、バッチリ目が合った。
ん〜よく寝た 、って言いながら伸びをして 、起き上がる。
なんとなくつられて起き上がろうとしたら 、
なんでやねんって戻される 。
「 お腹空いてない？ もう夜やし 、なんか作ってくる 」
もう夜なんか 、今日俺ずっと小瀧の世話になってる 。
「 ははっ、そんな顔しやんでもすぐ戻ってくるって 。」
ぽんぽんって俺の頭に触れて笑って出ていく。
小瀧にまで子ども扱いされとる。
たぶん食欲なくて食べれへんと思ってたのに、
運ばれてきた雑炊見たら 、急にお腹すいてきて 。
「 どうした？ 」
「 いや、美味しそうで 、びっくりした 」
「 やろ？ 意外と料理男子ですから 。」
自慢げな小瀧が可愛らしくて、
つい食べるの頑張ってしまったんやけど 、
「 おーいっ 、おいって 。」
「 … ん、 わ 、」
食べてる間に眠気がきて 、また船漕いでたらしい 。
「 残してもええから 、横になり ？」
「 … っ ごめ 、」
食べてる間に眠るって、赤ん坊といっしょやん 。
「 … くるとこまできてんな 、」
自分が情けなくてぼそっと呟いたんやけど
「 えっ、待ってそれ自分のこと言うた？ めっちゃおもろいやん ！笑」
何故か小瀧には笑い飛ばされて 。
ほんま今日は、助けられてばっかやなぁ 。
「 仕方ない、俺がまたいっしょに寝たろう 。」
たぶん、俺が今何言っても拒まんこと分かってて 、
結構 調子に乗ってる 。笑
普段の俺ならこんなことぜったいしやんしさ 。
元気になってから 、相当バカにされるのが目に見えてる 。
けど、 今は元気やないから 、そういうのも必要やねん 。
「 おねがいしまーす …、 」
眠くて 、なんも考えられへん 。
だから、甘えてまうだけなんやで ？
End
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作者名：こゆ | 作成日時：2018年3月20日 8時
