うとうと ** ページ15
望
あんだけ眠がってたから
収録気にかけてやらなあかんなって思ってたけど、
そこはさすがのしげで。
さっきまでの姿が嘘みたいで、俺が引っ張ってもらって。
外部のバラエティやったから、助かったわ。
「 しげー 。飯 … 食べへんの?笑」
弁当とって渡そうと振り向けば、
またソファで船漕いでるしげが。笑
「 … ん 、 ねっむい… 」
俺に気つかってんのか慌てて目をゴシゴシ擦って 。
仕事には支障なかったし、眠かったら寝た方がええ 。
「 迎えになったら起こすから 。先食べてるな 」
「 もー 、ほんま今日ごめんな …」
「 ええって 。はよ寝な?」
丸くなって眠る姿は、なんや赤ちゃんみたい。
いつものぎゃあぎゃあやってるしげが眠り姫やと、
やっぱりのんちゃん寂しい。 笑
そんな疲れてるんかな 。
眠ってる姿見ながら 、のんびり弁当食べてたんやけど。
なんとなく 。
なんとなくやけど 。
ちょっとふと思って 、寝ているしげの額に触る。
「 … あっつ、」
もっと早く気づいたればよかった 。
こんな熱あるから、異様に眠いんやな 。
このあと、マネージャーが迎えに来て、
ライブの打ち合わせに向かうっていう予定 。
いけるんかな。
とりあえず、マネージャー来たら相談してみよう。
「 しげー 。そろそろ迎えくるって 。起きれる?」
少し揺すって起こすと 、のそっと身体を起こした 。
赤く充血した目が 、とろんとしてる。
本格的にしんどくなってきたんやない?
「 こたき、 眠い …… 、 ん〜〜…………」
立ち上がって荷物整理とかしてたはずやけど、
急に後ろから抱きついて、俺の背中に顔をぐりぐり押しつける 。
しがみついてる手も 、背中にあたる額も、
やっぱりさっきよりも熱い気がして 。
「 頭とか、痛くない?」
「 ない… ぼーっとする 」
「 身体 、だるかったりせん? 」
「 ……… 重いし 、めっちゃだるい …」
「 身体、熱くない? 」
「 … いや、 寒い 」
…もう。笑
「 しげ、たぶんやけどそれ、熱あんの 。」
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作者名:こゆ | 作成日時:2018年3月20日 8時