・・ ページ6
智洋
動悸に悩まされてることを知った日から、
状況は何も変わっとらん。
スケジュールのキチキチ具合も、
仕事の内容も、しげの動悸も。
日々が変わらないっていうのは
安定しとるってことだけじゃなくて
逆に言うたら
目まぐるしい生活も、
身体の不調も
継続してしまってるってこと。
疲れた顔が見れないことが心配やったけど、
最近は疲労が目に見えるようになって、
オンの時でも隠しきれていない時もある。
赤「 … はぁっ、 … 、んっ、ぇほっ、」
今もところ構わずやってくる動悸にうんざりした顔をしながら、
トントン胸を叩いて、
せっかく寝転がったソファから、身体を起こす。
赤「 … 」
眉間に皺を寄せたまま、目を閉じて動かなくなった。
苦しそうで可哀想やけど、
しげなりに対処法があるっぽいから、
落ち着くまでは我慢。
あ、目開けた。
ふふっ、めーっちゃ不機嫌。笑
「 はい、しげ 。熱いで」
赤「 …… あ？
… あぁ、神ちゃん。ありがと」
イライラしたような低い声に一瞬ビビったけど、
俺かとわかれば素直に紙コップを受け取ってくれた。
切羽詰まって、余裕のない時期。
ほっといたら簡単にシャッター降ろしてしまうから、
照史と俺が、意識的に絡むようにしてる。
流星とかはまちゃんの方が
しげ自身は甘えやすいんやろうけど、
優しい分、求められなければ干渉はできないタイプやから。
ウザがられそうやけど、適役やと思うの。
俺と照史が渡すのは、
決まってホットミルクで作ったカフェオレ。
ちなみにほぼミルク。
ただでさえ、オンのスイッチが入りっぱなしやのに
動悸も、疲れてるのに寝つきが悪いのも
交感神経ビンビンになっちゃってる証拠やからね。
ブラックコーヒーは、しばらくおやすみ。
赤「 ………… なんか、」
「 ん？なに？」
赤「 … お腹温まった 、」
「 それは良かった。
…あれ。ふふっ、そんな顔しとるね」
時間をかけて１：９のカフェオレを飲みきったしげは、
頬に赤みがさして、肩の位置も下がってて。
温まったのは、お腹だけやないような表情に、
俺の胸もほっと温かくなる。
うん、少しは身体ほぐれたかな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1363人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こゆず(プロフ) - 澪那さん» コメントいつもありがとうございます！ﾎﾒﾁｷﾞ/傷だらけ、なんだかどちらも元気がなくてｿﾜｿﾜしちゃいましたよね(；；)お世話されていて欲しいし、しっかり寄りかかっていてほしいものです…♡ (12月3日 20時) (
レス) id: 8fd4da91ac (このIDを非表示/違反報告)
こゆず(プロフ) - 猫丸??さん» いつもありがとうございます〜！バックハグが刺さっていただけたんですね♡またこたしげのお話も書くので楽しみにしていて頂けると嬉しいです〜！！ (12月3日 20時) (レス) id: 8fd4da91ac (このIDを非表示/違反報告)
こゆず(プロフ) - Aiko Gotoさん» 嬉しいです〜！！待っててくださる方の存在が原動力です(；；)♡ (12月3日 20時) (レス) id: 8fd4da91ac (このIDを非表示/違反報告)
澪那(プロフ) - 何度もコメントごめんなさい。今回のお話、2019年の「傷だらけの愛」のMBを思い出しました。あの時もしげが体調悪そうに感じたので、もしかしたらこんな感じで楽屋とかで皆にお世話されてたのかな？？って考えるだけでもう…！！今回も素敵なお話ありがとうございました (11月30日 22時) (レス) @page46 id: eb7d864923 (このIDを非表示/違反報告)
猫丸??(プロフ) - 待ってました、!!! 個人的には、桃さんが暖めてあげるためにバックハグしてるのが、こたしげすぎてめためた可愛かったです、泣 熱すぎるマグマカイロだけど、しげちゃんにはぴったりの暖かさで、きっとメンバー達はそれ以上に温かいのかなあ、...笑 (11月30日 7時) (レス) id: 177a24c7a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こゆず | 作成日時：2023年1月30日 21時
