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照史
14時過ぎ。
穏やかな寝息をたててるしげに安心しながらも、
薬を使って眠っとるから、いつ起きるんやろう。
今日の公演、間に合うんやろうか。
まぁしげなしに決めることはないから、
いつか起こさなあかんけど。
…あ、
「 おはよう。ちょうど目合ってまった 。笑 」
覗き込んだら、ちょうど目を開けた。
数秒考え込むように、何度か瞬きをして
赤「 ……なぁ、俺 どんくらい寝た?」
久しぶりに聞いた、お決まりのセリフ。
自然ともんちと顔を見合せて笑みがこぼれる。
緑「 なんか久々やな〜、それ聞くの」
「 4時間弱くらいかなぁ。
どう?体調。頭ぼーっとせん?」
また何度か瞬きをして、
点と点が繋がったのか
赤「 …服、汚したやろ、ごめん」
思わぬところに、記憶が着地する。
「 ええねん、そんなん。」
んしょ、と言いながらゆっくり身体を起こした。
頭を雑に掻きむしって、すっきりしたかも、と
ゆるく微笑む。
赤「 …ごめんな、なんかずっと、心配」
少し頭がクリアになれば、
すぐ口に出るのは相手に対する言葉で。
緑「 ごめんちゃうよ。
心配なんてずっとするよ、いつでも。」
赤「 ほんまに、だいぶ楽。ほんまに」
もんちに真剣に声をかけられると、
お得意の、ほんまにほんまに。
「 そんな2回も言わんでも、ちゃんとわかっとるから大丈夫。
…しげ?寝れてなかったんやってね。」
薬の入った袋を渡すと、
切なそうな顔しながらひとつひとつ見て、
抗不安薬と睡眠薬を見た時は
唇を噛んだ。
「 大丈夫やったら飲まんでええって。
やけどな、しげ。
睡眠だけは、これに頼ってでも取らなあかんよ」
できるだけ優しく、でもハッキリと。
お医者さんが言うてたことを伝える。
また後で、マネにも医療スタッフにも言われるやろうけど。
赤「 …こんなの飲んだら、
…ほんまにあかんみたいで、嫌やってん」
自分が弱いと認めてしまうようで
曖昧な言い方やけど、そういうことが言いたいんかなって
なんとなく伝わってくるもんがあった。
「 しげがあかんのやなくて、
単純に必要なもんが足りてなかっただけよ。な?」
赤「 …ん、」
モンチがここぞとばかりに頭をポンポンして、
ケトルでお湯を沸かし始めた。
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こゆず(プロフ) - 澪那さん» コメントいつもありがとうございます!ホメチギ/傷だらけ、なんだかどちらも元気がなくてソワソワしちゃいましたよね(;;)お世話されていて欲しいし、しっかり寄りかかっていてほしいものです…♡ (12月3日 20時) (レス) id: 8fd4da91ac (このIDを非表示/違反報告)
こゆず(プロフ) - 猫丸??さん» いつもありがとうございます〜!バックハグが刺さっていただけたんですね♡またこたしげのお話も書くので楽しみにしていて頂けると嬉しいです〜!! (12月3日 20時) (レス) id: 8fd4da91ac (このIDを非表示/違反報告)
こゆず(プロフ) - Aiko Gotoさん» 嬉しいです〜!!待っててくださる方の存在が原動力です(;;)♡ (12月3日 20時) (レス) id: 8fd4da91ac (このIDを非表示/違反報告)
澪那(プロフ) - 何度もコメントごめんなさい。今回のお話、2019年の「傷だらけの愛」のMBを思い出しました。あの時もしげが体調悪そうに感じたので、もしかしたらこんな感じで楽屋とかで皆にお世話されてたのかな??って考えるだけでもう…!!今回も素敵なお話ありがとうございました (11月30日 22時) (レス) @page46 id: eb7d864923 (このIDを非表示/違反報告)
猫丸??(プロフ) - 待ってました、!!! 個人的には、桃さんが暖めてあげるためにバックハグしてるのが、こたしげすぎてめためた可愛かったです、泣 熱すぎるマグマカイロだけど、しげちゃんにはぴったりの暖かさで、きっとメンバー達はそれ以上に温かいのかなあ、...笑 (11月30日 7時) (レス) id: 177a24c7a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こゆず | 作成日時:2023年1月30日 21時