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照史
動悸酷すぎて過呼吸気味になって、
目グラングランさせて、
息継ぎの度に「気持ち悪い」って訴えて。
治まるどころか酷くなる一方で、
ちょっとやばいなって思ってた時、
ついにゲホゲホ吐き出してしまって。
もうどっからどう見てもボロボロ、絶望的なしげ。
もんちにマネージャー呼びに行ってもらおうとしたら丁度、
お医者さんが到着した。
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“全身状態が悪すぎる”
“こんな体調でふつうに仕事ができるはずない。
どうしてもっとはやく医者にかからなかったんだ”
往診してくれた医師に強く言われて
マネージャーも俺らも耳が痛くなってんに、
言われた本人はまるでよく分かっていない表情。
ぼーっとして、顔にハテナを浮かべるもんやから、
医「 ……これは寝てないね。
自覚ないのが、1番危険なんですよ。
こんなに不調なはずなのになんとかなってること自体、
脳が正常な判断できてないんです。」
今度はしげやなくて、俺らに向かってはっきり言われた。
“不調の原因が睡眠なら、
正直そこをまず保たないと他の治療なんて出来ないんです。
いいですか、これは応急処置ですよ。”
点滴と酸素マスクをつけられて、
しげはころっと意識を飛ばした。
漢方薬と
抗不安薬と
睡眠薬と
吸入器と
出せるものだけとにかく処方されて、
東京戻ったら絶対病院行くように言われて。
うちの医療スタッフと連絡取り合って、
帰っていかれた。
マ「 …寝れてなかったんですね」
「 …みたいやね」
マ「 …確かにスケジュールはきついはずです。
オフはないですし、移動も多いし。
でも今回のドラマ、
真夜中の撮影とかはそんなになくて夜は基本部屋に戻られてるし、
あってもその分まとまった休憩がある現場なので
、まさか眠れてないなんて、……」
しげの年下マネージャーが、
しげの寝顔を見ながら、顔を歪ませる。
一番近くで見とったからこそ、
きっと悔しい思いしてはんのやろう。
「 マネージャーだけが責任感じることちゃうよ。
俺らも知らへんかったし、こいつも言わへんからさぁ。
…それよりほぼ同行してんの君やろ?
しげ俺ら見とくから、ちょっと休んできはったら?」
鬼のようなスケジュール、
そばについててくれるマネにとっても、
同じなはず。
すみません、と頭を下げて、
部屋を出てった。
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こゆず(プロフ) - 澪那さん» コメントいつもありがとうございます!ホメチギ/傷だらけ、なんだかどちらも元気がなくてソワソワしちゃいましたよね(;;)お世話されていて欲しいし、しっかり寄りかかっていてほしいものです…♡ (12月3日 20時) (レス) id: 8fd4da91ac (このIDを非表示/違反報告)
こゆず(プロフ) - 猫丸??さん» いつもありがとうございます〜!バックハグが刺さっていただけたんですね♡またこたしげのお話も書くので楽しみにしていて頂けると嬉しいです〜!! (12月3日 20時) (レス) id: 8fd4da91ac (このIDを非表示/違反報告)
こゆず(プロフ) - Aiko Gotoさん» 嬉しいです〜!!待っててくださる方の存在が原動力です(;;)♡ (12月3日 20時) (レス) id: 8fd4da91ac (このIDを非表示/違反報告)
澪那(プロフ) - 何度もコメントごめんなさい。今回のお話、2019年の「傷だらけの愛」のMBを思い出しました。あの時もしげが体調悪そうに感じたので、もしかしたらこんな感じで楽屋とかで皆にお世話されてたのかな??って考えるだけでもう…!!今回も素敵なお話ありがとうございました (11月30日 22時) (レス) @page46 id: eb7d864923 (このIDを非表示/違反報告)
猫丸??(プロフ) - 待ってました、!!! 個人的には、桃さんが暖めてあげるためにバックハグしてるのが、こたしげすぎてめためた可愛かったです、泣 熱すぎるマグマカイロだけど、しげちゃんにはぴったりの暖かさで、きっとメンバー達はそれ以上に温かいのかなあ、...笑 (11月30日 7時) (レス) id: 177a24c7a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こゆず | 作成日時:2023年1月30日 21時