たまには **** ページ8
淳太
ソファに連れてって寝かそうとすると 、
またバクバクする言うて寝転がれへんようで 。
俺の膝の上に身体倒してしがみついてくる
ほんま今日は5歳児以下やな 。
重岡「 …… ずっと 、なんか調子悪くて あんまよう寝れんで…」
中間「うん」
重岡「 ちょっと前から熱も出てきて 、でも…仕事休まれへんし 」
中間「うん」
重岡「 治す気力もわかんし 、病院行ったら っ 、ストレスや言われて
でもおれそんなん 、わからんから治んなくて っ …」
ゆっくり背中をさすっとると 、
ぽつりぽつり、と 自分の身体と気持ちのしんどさを
こぼしだしたしげ。
ずっと体調悪かったなんて気がつかへんかった。
きっと無意識やろうけど 、ここずっとしげは別の現場での仕事が多かったから気も張ってたんやろうし
その状態で体調崩せば、誰だって焦って不安にやってなる。
中間「ごめんな気いつかへんで 。
でも俺やって、みんなやって、
みんなしげの味方やねん 。
それに俺らやなくたって、別の現場の人にやって 、頼ったってええねんで？」
重岡「 … それが、難しいし っ、なんでおれこんなっ 、
でも 、今日がいちばん、っ、 どんな顔すればええのかわからんくて…っ 、」
しゃっくりあげながら、もう何言いたいんか自分でもよく分かっていないような、それでも一生懸命伝えようとしてくるから。
中間「しげはさぁ、頑張りすぎやねん。
いつもの自分でいようとするやん。
それはええんやけどさ、どんなしげでも俺らはどうも思わんよ？
だから無理せんとしんどいときは教えてほしいんよ。
身体だけやないで？」
重岡「 … 、 っ 吐きそ 、」
しゃっくり上げてた背中が小さく波打ったと思ったら 、
慌てて口元を抑える。
中間「 照史 ！ごめん、ゴミ箱！」
桐山「えっ、 あぁ はい！」
ひとつ向こうの楽屋に行っててくれた照史に大きな声で声をかければ
急いで持ってきてくれて。
重岡「 …っ 、ごほっ ゲホッ」
えずいてるんやけど 水分しか出てこうへん。
きっとご飯もろくに食べてへんやん。
でももうこれ以上色々聞くのも可哀想な気がして。
泣いて吐いてで熱も上がって 、
力尽きたように ふぅ ふぅ と俺の膝の上で息をする 。
重岡「 … じゅんた 、」
寝たんかと思ったらまた小さい声で俺を呼ぶ。
中間「 うん、なに？」
重岡「 … 治して 、っ」
中間「 うん 、任せろ」
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作者名：こゆ | 作成日時：2016年3月25日 1時
