深呼吸 **** ページ22
崇裕
しげからのお願いで、開演前にはみんなに言わんって 。
でも、探させて迷惑かけたし、終わったらちゃんと言うらしい 。
とりあえず戻って急いで支度して、バタバタしとったらもうスタンバイ。
濱田「たぶんもう大丈夫やと思う、けど、
身体も気持ちも本調子やないから 、支えたって 。」
とりあえずそれだけ、それだけ照史と淳太に伝えれば、
わかったって言うてくれて、
余計な不安になったらあれやから望たちには言うとらんけど、
空気で何かしらは伝わったんやと思う、なんも聞いてこうへん。
頼もしいな、みんな。
大丈夫や、しげ。
しげがダメなときでも、こっちは6人おるんやから 。
デビュー曲の位置に立って、反転する映像を見ながら待つ。
幕が降りるちょっと前、くるっと1度しげが振り向いた 。
「「 大丈夫 」」
しげに何があったかはまだ話とらんけど
照史と淳太の声が重なって、思わず顔を見合わせて笑う 。
重岡「… くふふっ」
しげは嬉しそうな含み笑いをして 前を向いた。
うるさいくらいの歓声を浴びながら開いた幕。
7人でまた、新しい景色が見れた。
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作者名:こゆ | 作成日時:2016年3月25日 1時