深呼吸(紫) * ページ19
崇裕
初めての東京ドーム 。
俺らの夢がまたひとつ叶う日のために、
何ヶ月も前から 死ぬ気で取り組んで 、
万全の体制で迎えた初日 。
…のはずやってんけど。
重岡「遅なりました!よろしくお願いします!!」
桐山「おーしげ、おはよう」
小瀧「おはよー、おつかれ」
しげはドラマの撮影と見事に時期が被って 、
打ち合わせから 、初日の午前リハまで 、
参加出来ない時間が多かった 。
でも昨日のゲネプロでは俺ら以上に本番さながらのしげで、
「あした楽しみやー!」なんて叫んで 撮影に向かってた。
今日も朝撮影で遅れてきて バタバタとリハに参加する 。
昼食食べて 、最終確認して 、楽屋で過ごしとった 。
中間「なぁ、しげどこいったん?」
流星「 そういやさっきからいないな」
そんな会話をしてから早数十分。
別にずっと楽屋にいるわけでもないから、特に気にせんかったんやけど、
スタッフさんもマネージャーも見てへんって言うし 、
ついに開演まで1時間半くらい。
濱田「なぁ、俺 探してくる」
桐山「うん、俺も行くわ 、どこいったんやろ」
さすがにこんなに姿が見えないと不安で 、
みんなもおかしいって思い始めて 。
様子おかしかったとか思い当たることも特にないか確認しあって、
探しに出た。
んー、LINEも既読にならへんなぁ。
濱田「 しげーーおらんー??」
楽屋とはちょい離れたトイレに向かって声をかける。
まぁこんなとこ使わんし おらへんよな
ふと見ると、一番奥の個室が閉まってる。
なんとなく 、おれアホだけどこういう勘はするどいっちゅーか。
ゆっくり近づいて 軽くノック 。
濱田「しげ …?」
重岡「 っ、はま … っはぁ 」
しげやん、やっぱ 。
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作者名:こゆ | 作成日時:2016年3月25日 1時