おれにだって ** ページ2
望
重岡「あ〜〜〜… 寒いっ!(笑)」
さっきから口癖のように寒い寒い連呼するしげ。
雪山やから違和感ないし、俺も最初はそうやったから一緒に寒いって言えたけど、
たぶんしげのは悪寒やろーな。
もう何回も滑ってるから、寒がりの俺でも、若干暑いくらいやし。
小瀧「…大丈夫?」
重岡「あとちょっとやんな、がんばる 」
雪の中にいるときはあんま目立たへんけど、
休憩で中に入れば歴然。
どっと疲れがきたように、また机に突っ伏して。
重岡「 … この寒暖差いま無理やわ 、笑」
なんて笑けて見せるけど、顔色最悪やで。
若干目にも力がなくなってきてしまったころ、やっとロケは終わった。
重岡「こたきー、つかれた …笑」
着替える部屋についてスタッフさんとかおらんくなったら、
ベンチに座って動かんくなった。
小瀧「え、着替え手伝えってこと?」
重岡「ん」
めずらしく、甘えてきてる。
甘えてっていうか、きっと着替えんのもだるいんやとおもうし、
好きにしてえーよって、きっとおれに頼らしてくれてるんやと思う。
かなわへんなぁ、こーゆーとこも。
小瀧「じゃあ…失礼しまーすっ」
ふざけてみたら くふって笑われた。
それにしても身体は熱い。
ウェアを脱がすと鳥肌たってんのが見えたから、
この熱まだ上がるんやないかな。
重岡「……… なぁ?」
小瀧「ん?なに?」
重岡「 … おれちゃんとできてた?」
かったるそうに腕で顔を隠しながらぼそっと呟く。
小瀧「出来てたで、いつもどおり。」
重岡「 よかった… 、迷惑かけてごめんな」
小瀧「迷惑なんて、いっこもなかったんやけど」
珍しい。
しげでも不安になったりするんやなって、
いや、ああみえて繊細やけど、それをおれに確認するなんて。
なんかちょっぴり嬉しくなって、
マネさんに看病するから俺もしげんちで!!!なんて大声で宣言して、
あからさまにウザそうな顔をするしげに無理やりついてった。
516人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こゆ | 作成日時:2016年3月25日 1時