だってさ . ページ11
.
「そこの私の陰口言ってる人たち！」
男子部員を指差し
「私は部員目当てじゃない!!」
「確かにそう見えるかもしれないけど、
ちゃんと働くし!!
叶ちゃんにも部員達にも先生達にも迷惑はかけない！！」
「軽い気持ちで入ったわけじゃない」
「汗水垂らしながらもボールを一生懸命追って頑張ってるアンタ達も、」
「そんな奴らを一生懸命支えてる叶ちゃんも」
「全部全部輝いて見えて」
大きく息を吸った
「憧れたの!!!!!!!!」
「先輩…」
叶ちゃんは私の方を見て、涙を零した
嗚呼、ほんと憧れる
「でも確かに私は生徒会長だ
だけど、」
「ちゃんと生徒会長としても仕事頑張るし
マネージャーとしてもちゃんとやる。」
「だから、スポドリ、飲んでください
タオル、受け取ってください」
「ダメなところあったら言ってください」
「アドバイスください」
「私は成長したいです
皆を支えたいです」
「お願い、します…ｯ」
頭を下げた
今日で何回目なんだろうか
こんなに必死になったことは有るだろうか
嗚呼、こんな気持ちになった事はあるのだろうか
男子部員達は目を見合わせてから
「おう…勝手に決めつけてごめんな…
スポドリ、下さい」
「…っ、ありがとう!!」
とても嬉しい
これが青春というものなのか
君たちに1歩近付けたのだろうか
距離を縮める事は出来たのだろうか
「先輩、凄いです。」
「叶ちゃん…」
「先輩がマネージャーなってくれて、排球部に入ってくれて、
とても嬉しいです」
叶ちゃんは涙を零しながら、私の手を握り、
「これから、よろしくお願いしますね！！」
そう微笑んだ。
「うん…!!」
私は大切な事を忘れていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キャラメル(プロフ) - 都.さん» わかりました！ (2017年1月29日 11時) (
レス) id: 6111dcab81 (このIDを非表示/違反報告)
都.(プロフ) - キャラメルさん» 一応女主です。元々憧れ、として書いていたんですが書き進めているうちにレズっぽくなってしまっていますね… すみません！ これから出来るだけ話を他の方向に変えていく予定ですので待っていてくださると幸いです…！ (2017年1月29日 11時) (レス) id: 100084ba36 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル(プロフ) - これって男主ですか？ (2017年1月29日 10時) (レス) id: 6111dcab81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
