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じん「A、永瀬、
A社の案件どうなってる?」
「予算の関係で少し渋ってます。」
じん「そかそか。それなら大丈夫だろ。」
永瀬「余裕っす」
「なっ、、、!
余裕って、その予算を調整するの私なんだけど!」
永瀬「Aそういうの得意やん。」
「いや、永瀬に比べたらそうだけども、、、!」
永瀬「まあまあ。俺の出番はその後やから。」
ほら、がんばっておくれと
永瀬は私に丸投げだ。
予算関係は確かに得意だけど、、、
少しくらい手伝ってよ、、、
永瀬「なに?」
「べつに。」
私がたくさん資料を作ってる傍で、
永瀬はだるーんとしたり、
ぶらーんとしたりしている。
こいつ、、、
「あんま見られてると気が散るんだけど。」
永瀬「Aはほんとうまいな。
その辺のバランス感覚めっちゃええわ。」
「全然話し噛み合ってないし。」
永瀬「頼りにしてるってことやん。」
調子の良いことばかり言って、、、
じん「永瀬が来てまだ日が浅いのに、
息ぴったりみたいだね。」
「全然ぴったりじゃないです。」
じん「いや、いいコンビだよ。
なんか妬けちゃうな〜」
「神宮寺さんが
1人でやれって言ったんじゃないですか!
私だって戻れるなら戻りたいですよ〜」
永瀬「へぇ〜。」
なんか永瀬が怖い顔してる。
「なに。」
怒りたいのはこっちなんだけど。
永瀬「俺はAと組むのおもろいけど。
まじで勉強になってるし。
Aはちゃうんやな。」
「いや、そんなことはないけど。」
永瀬「俺も明日の準備してくるわ。じゃ。」
急に怒ったと思えば、
すたすたとどこかへ行ってしまった。
神宮寺さんの方に戻りたいって言ったから?
冗談だったんだけど、、、
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「永瀬。」
永瀬「なに?」
「さっきの冗談だから。」
永瀬「さっきのって?」
「神宮寺さんのところに戻りたいってやつ。」
永瀬「あー。別に気にしてへんよ。」
「永瀬のことすごいなっていつも思うし、
勉強になってるよ。
これからも永瀬とやっていきたいって
思ってるから。」
あ、ちょっと機嫌が戻ったっぽい。
永瀬「せやから怒ってへんて。
それで怒るとかおかしいやん。」
私の勘違いだったか。
「それもそうか。ごめんね。」
永瀬「ん。」
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作者名:ゆず | 作成日時:2020年10月24日 12時