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しばらく2人で星を眺めていたら、
永瀬「なあ、なんか曇ってきてへん？」
「あ、ほんとだ。」
永瀬「さっきから流れ星見れてなかったやろ？」
「言われてみれば、、、」
永瀬にはなんで気づかんのって笑われたけど
そりゃそうなりますよ。
だって永瀬がずっと手を繋いだままなんだよ？
初めは気にならなかったけど、
気にしだしたら止まらなくて。
空を見てるふりしてたけど、
意識は手の方に行っちゃって。
ﾎﾟﾂｯ
「雨だ！！！！！」
永瀬「え、めっちゃ急！！！」
「永瀬！あそこ雨宿りできそう！！」
永瀬「よし、走るで！！！！！」
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永瀬「これ、羽織っとき。」
「あ、ありがとう。」
永瀬「ん。」
「雨止むかなあ」
永瀬「たぶんにわか雨やろ。すぐ止むわ。」
「そういえば、
永瀬を初めて見たのも雨の日だったな。」
永瀬「俺が入社した日？」
「ううん、その少し前かな。」
あのときは、めっちゃイケメンな人に会えて
雨の日も悪くないなって思ったっけ。
今もイケメンには変わりないけど。
中身を知ると
努力家なところとか、ほんとすごいなって
尊敬できる人になってた。
外見だけじゃない。性格もかっこよかった。
永瀬「俺も、少し前から
Aのこと知っとった。」
「え、いつ！？」
永瀬「2ヶ月くらい前かな？泣いてた。」
「えー。覚えてないや。」
永瀬「彼氏に振られたー言うて泣いてたで。」
「え！？その時期じゃそんなはず、、あっ。」
永瀬「じゃあいつやったら泣いてたん。」
「そういう話はいいよ。笑」
「あ、雨止んだね。ほんと一瞬だった。」
永瀬「そろそろ帰ろうか。」
「うん！」
バス停で待ってる間、
永瀬「ほんまは仕事のことで悔しがっててん。」
「なにが？」
永瀬「さっきの話。」
「あ、私が泣いてたって話？」
永瀬「そう。悔しがってるの見て、
こういう人と仕事したいって思ってん。」
あ、あのときか。
永瀬「一緒にやってみたら、
やっぱりいい仕事ができる。俺の目はさすがやわ。」
「なに自分の手柄みたいにしてんの。笑」
バスに乗ってからも、他愛もない話ばかり。
永瀬「じゃあまた会社でな。」
「うん！またね。」
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作者名：ゆず | 作成日時：2020年10月24日 12時
