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会場を出た後、改めて入口に立っていたいかにも関係者ですといった雰囲気を醸し出しているお姉さんに小声で声をかけた。



「あの、すみません。シゲちゃ…加藤シゲアキの妹なのですが」

『お名前をお伺いしても宜しいですか?』

「か、加藤A、です……」

『ありがとうございます。お伺いしておりますので、ご案内致しますね』


スタッフのお姉さんは、私の名前を確認すると疑う様子もなく私を関係者入口へ案内してくれた。


もう彼女ってことわかってるのかな…
芸能界の暗黙の了解的なヤツ?


関係者入口の警備員さんにコソコソと何か伝えているお姉さんを見て、ふとそんなことを思ってしまう。


『お待たせしました。どうぞ。』


しばらくすると中に通してくれて、そのままエレベーターで1階に。


『真っ直ぐ進んで突き当りを右に行くと楽屋がございますので。』

「はい、ありがとうございました!」


エレベーターを降りて、お姉さんの言う通りに進むと、そこにはいかにも "楽屋" という感じの白い扉。

控えめにノックをし、私はドアを開けた。



「しーげちゃん」

『え、シゲの彼女?』

「はいそうで…?!??????!!!」

『うわ!大丈夫!?』



部屋の中にいた人物を見て、私は思わずその場に崩れ落ちた。

いや、腰が抜けてしまったようだ。



芸能界の暗黙の了解なんかに気を取られて忘れていた。
そう、ここに 「シゲちゃんだけ」 がいるはずないじゃないか…!



「あ、ま、ま……」

『大丈夫?立てる?』



そんな興奮状態で腰まで抜かしてしまった私をよそに、赤髪の彼はそっと手を差し出す。






『シゲね、今シャワーに行ってるよ。もうすぐ帰ってくると思うけど』

「あ、あの……」



目の前で淡々と話し、私と目線が合うようにしゃがんできたのは



「ま、ままままますますます」

『てかライブ来てくれたんだ。誰が好きなの?やっぱシゲ?』






私の彼と同様、さっきまでステージでキラキラの笑顔を振りまいていた増田貴久だった。

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- こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 物語一気に読んじゃいました。 彼女さんとお付き合いすることになったきっかけの所読んでいてめちゃくちゃ笑ってしまいました(笑) 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2018年7月24日 3時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - キャラメルらてさん» ありがとうございます!完全に作者の自己満足ですが、これからもよろしくお願いします<(_ _*)> (2017年11月12日 20時) (レス) id: 59c787674e (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルらて - すごい面白いです!読みながらにまにましております(笑) (2017年11月12日 14時) (レス) id: 97c1c171bd (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - シゲのミホさん» コメントありがとうございます!リアルな感じ目指して頑張ります\(^o^)/ (2017年10月13日 1時) (レス) id: 59c787674e (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - みさみささん» はじめまして!ありがとうございます!頑張ります! (2017年10月13日 1時) (レス) id: 59c787674e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルカ | 作成日時:2017年9月16日 21時

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