ファンサうちわ【S.K】

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あと5日でNEWSのライブ、オーラス。

チケットは無事当選したものの



「はぁああぁぁぁぁ……スタンド最上列…」



そう、席がスタンドの1番上なんですよ。

まあ、なかなか入手困難な東京ドームのチケット。
しかもオーラスですよ？
手に入るだけでそりゃーもう嬉しいんですけど…どうせならもっと近くでって思うよね。


「シゲちゃんの顔、肉眼で見れないよう」

『本物がいんだろーが、ここに』

「あ」


振り返ると、さっきから私の心の叫び(声に出てる)を聞いていたであろうシゲちゃんが、呆れた表情を浮かべて立っていた。


そう、シゲちゃんっていうのは紛れもなくあのNEWSの加藤シゲアキ。
どういうわけか、私の彼氏なのである。


しかし、当の私は増田担。もちろんシゲちゃんも把握済で。


たしか告白された時に「いつか俺のことしか見えないようにしてやる！まっすーなんか見えないようにしてやる！」なんて柄にもない事言ってたなあ…

しかし付き合って２年くらい経つけど、未だに増田担だよ加藤さーん♡♡


『いつからそんなに俺のこと好きになったの？』


"シゲちゃんを肉眼で見れない"と言ったことが、どうやら彼の解釈で＝好き になっているようだ。
小説も書くインテリジャニーズのくせに、こういうときだけ途端にアホになる。


「ん？何言ってるのかな。アイドルシゲちゃんを肉眼で見るっていうのはついでの話で、本当の目的は一生自担・フライデー知らず王子増田くんを肉眼で見ることだよ。」

『いや、シゲを見ろよ！！！あとそこまで否定するな流石にへこむわ！！！！』

「え〜、じゃあ今からアレやってくれたら見てあげてもいいよシゲちゃんのこと」

『なにをさせる気だ』

「たﾞだﾞいﾞまﾞ広ﾞ島ﾞぁﾞぁﾞーー！」

『そんなしゃがれてねえよ！！ニャンちゅうか！』

「あはは〜」


っていういつもの絡みが終わったところで、改めて本題に戻った。



「今回はチケット届く前に気合入れてうちわ作ったんだよ！」

『矢印のうちわはまっすーに嫌われるぞ』

「一人参戦で矢印うちわは流石にないわ。」

『じゃあ何て作ったんだよ』



あー、加藤さんそれ一番言われたくなかったセリフです。


「え〜っと、内緒♡」

『おい？！』



あまり触れて欲しくなかった話題に持っていかれそうになったので、そのまま急いで部屋へ逃げた。

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